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[行間を読め!]

Jan.1,2001 (Mon)

 一年の始まりの日だ。

 書くまでも無い事なのだが、21世紀と呼称される100年への最初の年なのだ。とうとう子供向け雑誌に載っていた都市も乗物も実現しないまま迎えてしまった。がっかりである事このうえない。

 まぁ、あの手の雑誌にはコンピュータネットワークによる、情報伝達の高速化はあまり出てなかったのだから、別方向に進んだとも考えられる。なんせあの当時は、モノや人の移動こそが至上命題であったのだが、人やモノでは無くて情報を移動させる方がコストが安いのだからしょうがない。まぁ、今の世を正しく予言・・・というか目指していたTRONが転けてしまったからねぇ・・・。ヨーロッパ中世の暗黒では無いにしても、やはり良いモノや考えが即実現するとは限らないという良い例だ。

 正月番組ってとことんつまらんなぁ。


Jan.2,2001 (Tue)

 今日も特に何があった訳じゃ無い。とにかくこの正月という時間は、緩慢にかつ怠惰に進むのが正しい日本の在り方だと思う。

 あまりに暇なので、本屋に行って適当に物色する。取りあえずと言っては何だが、”あさりよしとお”の『HAL』(はいぱあ・あかでみっく・らぼ)と、田中芳樹の『薬師寺涼子の怪奇事件簿〜巴里・妖都変〜』を購入。

 『HAL』の方は、Comicガムで連載されていたレイのアレだ。「まんがサイエンス」と違って、正しくない内容が楽しい。というか、お子さま向けでは出来ない非常にブラックかつアブナイ内容で、ゲラゲラ笑わせて貰った。やっぱいいね、あさりよしとお。

 で、最近かなり逝っちゃった田中芳樹の方だが、コレは何時だったか文春か講談の文庫で出ていたもののシリーズ第2作に当たる。ヤツの書く、銀英伝やファンタジーには遠く及ばなく、創竜伝よりはマシという作品だ。取りあえず暇つぶし程度には読める。相変わらず左翼偏見を練り込んだ文がそこかしこに出てくるが、創竜伝程では無い。挿絵のおかげで、比較的ミーハーな内容に感じられるので、まぁ良しとしよう。結局の所、タイトルに巴里とか出てる割に巴里の内容は薄い。狩野あざみの『亜州黄竜伝記』に出てくる香港の方がマシと思える内容である。どうせ、会社持ちでパリに行きたかっただけであろう。まぁ、行ったからには・・・書かねばなるまい。もうちょっとマシな仕事しろよ。


Jan.3,2001 (Wed)

 兄貴の彼女がやって来る日であるのだが、起きたら既に11時近くだった・・・私が寝ている間に、既に来ていた。遅ればせながら話の席に参加すると、親父がそれを機に逃げた・・・。相手するのが苦手だからって、そう簡単に逃げるなよ(-_-;)

 取りあえず、挨拶・自己紹介・その他?をして、話をしてみる・・・ああ、やっぱりまともな人だ。まぁ、常識がズレている様な相手を連れてくる訳が無いか。小柄な女性で、見た目も悪くない(主観)。しかし、兄貴が選んだ?とすると・・・。いや、元々兄貴の好み何ぞ知ったものでは無いが、五月蠅い女は絶対に相手をしないと思っていたので、まぁ順当かと勝手に考える。おとなしめな女性なので、突っ込んだ話が出来る様になるのは、いったいいつになるのだろうか。

 ということで、兄貴の彼女を交えて昼食を採った後に、大晦日の友人宅へ向かう。昔からの友達が、嫁を連れてやってきているからである。この友人、出来ちゃった結婚で、しかもきっかけがナンパである(笑)決してナンパでは無いと言い張るものの、状況的にというか客観ではまごうことなきナンパである。因みに出会いは携帯ショップだそうな。確か俺は結婚式に呼ばれるハズが、携帯が通じなかったという理由で呼ばれなかった。っていうか、呼ぶ気があるなら呼べよ。後で聞かされても困るっちゅうに。

 まぁ、可能な限りあまり親しすぎる友人は呼びたく無いものである。何故なら、大晦日の友人&私は彼の恥ずかしい過去を知っているからだ。それを披露宴で披露されては立つ瀬が無いというもの。しかし、そういうもんだろ?友達なんてさぁ。

 一番傑作だったのは、結婚式に絡んで撮った写真の数々だ。新郎はタキシード、新婦はドレスを色々替えながら、ポーズを取った写真集を造っていた(笑)無茶苦茶可笑しい。本人の前で、大笑いしてやった・・・・・・・まぁ、確かに俺を熱心に呼ばないハズだ。平気で大笑いするヤツは迷惑なだけだ(笑)


Jan.4,2001 (Thu)

 今日は砂上の楼閣県へ戻る日である。明日なら兄貴の車に便乗出来たのだが、週末を迎える前に大学に出ないと、遅れが大きくなるので今日の内に帰る事にした。

 別に帰る話とは全く関係ないのだが、実家には猫がいる。犬を飼った事は無いが、主人に忠実な犬より私は猫が好きだ。因みに野良猫は却下である。生きる事にガツガツしているから、猫特有の不遜さというか勝手さがスポイルされる。実家の猫は、全て野良を引き取った結果である。一時期は9匹という猫屋敷だったが、現在は5匹まで減っている。それぞれ、事故や病気で亡くなっていったのだ。そして、事故や病気で無い場合は我々の前から去り、そして孤独に死を迎える。猫に精神性があるとは思えないが、例え本能だとしても、そのドライな性質が非常に好感を持てる。

 人間が猫を指して”自己中心的”と曰う事があるが、それは猫に対して失礼というものだ。人間が猫の様な首尾一貫としたあのスタイルを維持できないからだ、迎合・妥協といった駆け引きの上で、人間は生きている。私が猫を好きなゆえんがコレとも言う。まぁ、飼い主によってはこの猫の性質なんぞ吹き飛んでしまう場合もあるけどね。

 で、久しぶりに実家で過ごして、久しぶりに猫と過ごした。私を憶えている猫は、そこそこ相手をさせてくれるが、新入りには全くの警戒対象でしかない。最古参の猫に、扉を開けろとせがまれた時に、あるSF小説を思い出した。まぁ、SF読んでいる人は直ぐにピンと来るだろう。キーワードは”扉・猫・21世紀”だ。そう、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』の事である。

 実家にあるのは、ハヤカワ文庫;第十六刷、版である。ハヤカワ文庫の初版は昭和54年(1979年)の事であるし、小説の舞台は1970〜2001年である。何年前に読んだかは憶えていないが(購入は姉)、とうとう私たちはSFの舞台にまで足を進めてしまった。久しぶりという事で、帰りの電車の中で読もうとカバンに詰めておいた。
 コレ以下は『夏への扉』に触れてしまうよ、もしこれから読む気があるならコレ以下の文章は読まない方が良い。

 我々はとうとう新世紀を迎えた。ハインラインが『夏への扉』で想像・創造した2001年の世界情勢・技術レベルとは大きく違っている。まぁ、進みが遅いというだけとも言うがね。冷凍睡眠は民生には使われていないし、米国は相変わらずの車社会だし、音声認識はそこそこ進んでいるものの、いまいち実用的な普及例が少ない。そして、アシスタントロボットも最近進展が見えるが、普及はまだまだで、宇宙開発は更に・・・という状態である。しかし、「製図家ダン」は間違いなく実現している。そう、CADシステムだ。我々はコンピュータ中でこのCADソフトを使うことによって、ドラフターに向かって長時間の試行錯誤や、図を描く実作業から解放された。コレは非常に喜ばしく、そして振り返れば革新的な事なのだ。我々は製図する為の”文法”を憶えるだけで、細やかな各種道具の使い方などを憶えたり練習したりする必要から解放された。そして、キーボードとポインティングデバイス(省略可)さえ使えれば、どのような姿勢であろうと可能なのだ。

 ただ、現在のようなPCという汎用機の氾濫は予想しえないだろう・・・何故か?それはPCという機械が、非常に無駄だからである。何でも出来るという事は言い換えれば、非常に無駄の多いという事だからね。一般向けにこのような無駄だらけの機械が普及したからこそ、我々もその恩恵にあずかれるというものだが、やはりPCってのは無駄が多すぎるよね。だいたい業務に関しては、現在のPDA(といってもかなり高機能)の内容があれば十分なのだ。さて、では何故にPCを使うか?それは、この無駄な汎用性ゆえにだ。つまり、何にでも使えてる『おもちゃ』の側面が強いからなのだ。

 SFに代表される2001年・・・21世紀の世界と我々の世界で、最も異なる点とは何であろうか?何処に着目するかで、個人差が大きいのだが、そこであえて考えるとしたら一体なんであろうか?私の場合は、都市の交通システムだ。T型フォードの発売以来、我々は個人の交通手段に固執している節がある。特に都市の様な合理性を求められる世界において、個人の交通手段を持つ事は非常に贅沢な事だ。日本の大都市は間違いなくそうだし、モータリゼーションの筆頭である米国でさえ都市の交通問題は深刻である。基本的に大都市においては、個人の車の所有は制限されて然るべきなのだが・・・。社会システムが車に依存しきっているまま、是正される事も無く現在まで来ているのが問題なのだ。

 まぁ、一年目からこんな事言ってもしょうがないか・・・。だって、20世紀だって最初と最後ではえらい差があるしね。ただ、意外な事は、21世紀までコミュニズムが生き長らえるという事態が実現したねぇ・・・。


Jan.5,2001 (Fri)

 寝てた・・・というか、起きたら喉がガラガラで非常に辛かった。

 というわけで、大学に行くことよりも体を復調させる方を優先した。


Jan.6,2001 (Sat)

 大学へ行き、溜まったメールの処理と軽い事務仕事をこなした。

 これだけでもそこそこ時間を喰ったので、一度帰って飯を食う。喰っているとU原より電話が入る。今日は、『バトル・ロワイアル』を観に行く約束をしていた。久しぶりの邦画である・・・いや、このあいだホワイトアウト観に行ったか・・・。

 実際に『バトル・ロワイアル』を観て思ったのは、R指定はしょうがないとしても、国会議員が煩く喚くような内容ではないということだ。あのボンクラなオヤジ共は、実際に日本人の少年少女が出演していなくて、ハリウッド映画であったならあんな事は絶対言わなかったハズだ。まぁ、ハリウッド映画はああいう内容は滅多に造れないけどね。


Jan.7,2001 (Sun)

七草粥
  • 用意するもの
     七草・・・・・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ・せり・なずな=適量
     米・・・・・・・1人前=1/3カップ
     水・・・・・・・米1に対して水は7くらい?
     塩・・・・・・・少々
     毒味役・・・家人・家畜・etc
  • くりかた
     1.米を洗いザルに上げて30分ほど置いておく
     2.七草を手早く軽く茹で、冷水で熱を取り、水気を取り、細かく刻む
     3.米と水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして30〜1時間煮る
      (米を途中でかき混ぜ過ぎると、ゾル状になるので注意)
     4.粥ができたら、刻んだ七草を加え、塩で味を調える
     5.毒味役に喰わせ、無事なら皆で食す

 なお、体に良さそうなくらいに青臭さを感じたい場合は、七草の下ゆでをせずに粥の中に直接ぶち込み、煮るとよろしい。なお、土手等で採取した七草の方がキツイ感じがする。更に言うと、道路脇で採取すると、キモチワルイ物質も同時に摂取できる。

 元々大陸系の風習が伝わったモノらしい。百人一首にある〜君がため、春の野に出て若菜摘む〜も七草だという人も居る。つまり、やたら古い風習だね。


Jan.8,2001 (Mon)

 今更・・・二十一世紀の行く末〜?

 別に何か言いたい訳じゃ無い、どちらかというと確認に近い作業だね。我々が現在使っているノイマン型コンピュータの行く末はどうなるのであろうか?まぁ、ノイマン型コンピュータの進歩ってのは、基本的に無い。これまでを考えても、CPUというモジュール化にこぎ着けたのは純粋に機械的なものだし、何万倍も高速になったのも製造技術の進歩という事だ。そう、車が何時までたっても車であるように、電子式コンピュータは電子式コンピュータである。このコンピュータの上に、どのようなロジックを描くか?それが問題だ。もちろんこの事は、周知の事実であるし、以前から言われていた事だ。

 そこで、ノイマン型コンピュータの今後はどうなるか?一般的に言われているのが、現在の製造法での物理限界が近いというもの。あまりに微細になりすぎて、今使われている素材での配線が出来なくなるのだ。もちろんこれはCPU製造のお話で、厳密には違うのだが、CPU単体の集積が頭打ちになれば、自ずと影響を受けるであろう。あの有名なムーアの法則も意味を成さなくなるだろう。しかし、これはあくまで現在の製法の違いだ。真空管からトランジスタへの移行があったように、現在の製法の次に来るであろう技術がある。それは何か?分子アセンブラと例えられる技術である。要は、分子レベルで好きなように配置してモノを造ってしまおうという技術。まだ、民生には全然関係無いのだがね。でもこのあとに来るのは何であろうか?・・・・・しらねぇよそんなもん(笑)

 ご存じの通り、ノイマンは20世紀に生きた人物である。興味の対象だから・・・という訳じゃないが、電子計算機の開発は20世紀の特大な事件であろう。ENIAC(最初の電子式大型コンピュータ)から半世紀、私が生きるであろうこの後の半世紀でコンピュータはどう変化してゆくのだろうか。私が生きて働いているうちに、分子アセンブラは実現するであろうか?非ノイマン型コンピュータが普及するのであろうか?更に言ってしまえば、国境が消えて無くなるネットワーク社会が到来するであろうか?・・・ま、こりゃ無理だろうけどね。とにかく自分の人生以外は他人事なので、じっくりと楽しもう。

【フォン・ノイマン】
 2次大戦の頃に米国陸軍より、対空用弾道計算の高速化の要請を受け、米陸軍弾道研究所、ペンシルベニア大学ムーア研究所でのENIACの開発に携わった事が有名。完成は1946の事である。ENIACは、18,000本の真空管、70,000個の抵抗、6,000個のスイッチ、1m*3m*33m(幅・高さ・長さ)、130トン、140kW、というすげぇ内容。この計画にはIBMも参画しており、彼は後々IBMに顧問として迎えられる。ムーア研究所ってのは、あのムーアとは一切関係ございません。
 因みにこの紹介文・・・彼のほんの一部どころか、表面の僅かなシミ程度にしか紹介していませんので注意!間違いなく彼は、20世紀最高の頭脳を有した天才です。別にコンピュータの基礎だけではなく、各種の数学やゲーム理論、水爆の開発や数値気象学と、他方面に渡る業績を残しています。天才という言葉は、彼のために存在していると言って良い。


Jan.9,2001 (Tue)

 人間は逃避する生き物である・・・・2001年,入鹿

 いや、深い意味は無い。コレまでの自分を振り返ってみても、忙しくなればなるほどページの更新が細かくなっていったからだ。しょうがない事だが、このだらけた精神の均衡を保つ為には、やはり必要なのだろうね。
 ”ThinkPad560Xのぺぇじ”を久しぶりに更新したのだが、その直後に、大和事業所?・研究所?から連続してアクセスがあった。更新を監視しているとは思えないのだが、何故にこの様なタイミングでアクセスがあったのかは不明。それに、一般ユーザーの言葉をどう思っているのだろうか?以前から言っている事だが、IBMには薄軽化は別に求めない。いや、薄型の走りである560を所有していて言うのもなんだが、薄型のせいでキーボードが損なわれるのであれば、本末転倒だと思うからだ。こういう内容を載せれば、IBMが汲み取ってくれるかというとそうでもない。IBMのThinkPadの品質凋落には目を覆いたくなる。しかし、それでもThinkPadを選択するのは、キー配列やトラックポイントのアドバンテージが未だ存在するからだ。だからねぇ・・・お願いだから、570とか安い機体にもしっかりしたキーボードを使ってください。そして、A4サブノートをもっと造り込んで下さい。私はA4サブノートで無いとダメなんです。

 以下ネタバレ必死>砂上の楼閣2000について

 dinboから『砂上の楼閣2000』を受け取った。ホントは此方から電話をかけてもらい受けるハズだったのだが、修論を書いていたらおもいっきし忘れていた。偶然路ですれ違ったのを見て、私の部屋まで届けてくれたのだ。

 さて、これ以後は『砂上の楼閣2000』の感想的な内容であるが、実は私はSF研に知り合いは居るのだが、何をやっているかなんて事は全く知らない。そうだねぇ・・・2年位前に学祭の時に発行された『砂上の楼閣』を読んだくらいだ。

 取りあえず読み進める・・・・あ、これ以下はネタバレ必死なので、『砂上の楼閣2000』を楽しみにしている人は、読まないのが賢明である。

 で、感想だが・・・一言でいうと「ぬるい」に尽きる。確かにこの手の同人誌の進行というものについては、多少は知っているつもりだ。そして、SF研に人手が無いのもよくわかる。しかし、しかしだ。やはり「ぬるい」と言わざるを得ない。紙面の半分近くを、OBおよび外部(知り合い)の提供者のSSが占める。原稿の提供を受けるのは、別段悪い事ではない。問題は、SF的な原稿を、これらが受け持っているという事実である。

 別に全てを現役でまかなえという訳じゃ無いが、これはあまりに寂しくは無いか?いや、SF研の現在の興味の対象がゲームだというなら、それもそれで良いだろう。しかし、それならゲームももっと踏み込んだ内容が欲しかったね。

 こう言うとアレだが、以前読んだ『砂上の楼閣』はすげぇ面白かった。せっかくコミケ進出まで果たしたのならば、今こそ紙面の充実をはかって欲しいと思う。

 以上が全般に対する感想である。

 で、細かく書くと・・・じゃ無いが、PS2のデザインがX68に似ているだって?いや、そんな事を言う人達がいるのか・・・新鮮な驚きである。何故なら、全体的なデザインもさることながら、ディテールを含めてもPS2はNeXT_Stationに非常に良く似ているからだ。因みにコイツも68kのプロセッサを搭載している。PS2に似ているとX68kを引き合いに出すのはよほどのファンであろう。別にマニアックなMacintoshファンで無くても、NeXTを思い浮かべる人の方が単純に多いと思うのだが・・・。

 『影武者』の内容は結構使われているネタである。このネタを使った小説を、幾種類か既に読んでいるので切れ味無し。

 (検閲削除)

 あとねぇ、いあの「毎日一本、お腹に一本」は既読なので、省略。同じく現役外の一歩さんの作品「未来からのEメール」だが、感想〜云々とかよりも生っぽい研究室描写が・・・。いや、そうとう切羽詰まった状態で書いてそうで、そっちを想像してしまった。
 酔蛾くんの書評だが、以前いあの言った通り「蔵書なんてものは、自分の頭の中をみせるようなもんだ」という言葉がそのまんまだね。ちなみにこのセリフは、俺の部屋に来てシーナマコトと時代物ばっかりの文庫本を見て曰ったものだ。

 こうして振り返って見ると、なんかSF研ってますますよく分からなくなった。いやぁ、「探検部に言われたくない」と返されたら、全く持って言葉がないのだが・・・。とにかくゲームが好きなのかなぁ、それともSF話が当たり前過ぎて、いざ自分らで同人誌造るとこうなってしまうという事なのか?誰か教えてくれ。


Jan.10,2001 (Wed)

 今日も論文を書きながら日が暮れる・・・いやむしろ日が暮れてからの方が労働量が多いか。まぁ、とにかく書いてたという訳だ。しばらくは、コレが続くってもんだ。

 なんか中途半端な夜中に与太郎から電話が入る、CPUの設定に関してだ。長い間デスクトップの細かい事には触れていない為、最初何を聞かれたのか分からなかった。

「はぁ?びお?vioだってぇCPUの設定で?」

 音で受け取ってしまったせいか、しばらく何のことだか分からない。

「ちょっとまてよぉ・・・」

 と、ノートPCからネットで検索してみる・・・・おお、いっぱい拾って来るじゃないか、だったらネットで調べろよ・・・と、検索結果のリストを眺めていた時だった。

「おい、コレってI/O電圧の事じゃねーか!」

 そう、”びお”じゃ無くて、”I/Oボルテージ”って事だったのだ。いやぁ、離れているとこんな事も忘れてしまう様だ。

「CPUに普通書いてるハズだ」

 と、言い伝え電話を・・・切らなかった。なんかその後は、ダラダラとパソコン絡みの話題で30分も話し込んでしまう。

 貴重な?・・・いや、逃避の時間は43分に及んでしまった。そして、話のネタにした内容で【ThinkPad560Xのぺぇじ】に記事を追加する始末。果たして私は修論を終えられるのか?!


Jan.11,2001 (Thu)

 憶えてない・・・ごめん。


Jan.12,2001 (Fri)

 なんか、つけがとっとと回ってきて、クビが回らなくなってきたなぁ。ああ、もちろん修士論文の事だよ。

 夜中まで研究室で修論を書いていると、HALからICQが入った・・・。そのままチャットに突入♪息抜きに・・・と思って始めたものの、気が付けば3時過ぎまでチャット三昧・・・当然小人さんが出てきてくれる訳もなく、修論は進んで無かった。

 取りあえずPenPRO二軸推進機は、いあに引き取られる事となる。チャットの場で仮契約という口約束をした。用途が妹達のインターネット端末(笑)しかも、茶の間というかリビングルーム的な場所に置かれるというのだ。筐体はATのフルタワーで、PenPRO二機駆けという、なんともアレな内容なのだが、コレが一般宅のお茶の間で年端もゆかぬ家人の為に存在する・・・う〜ん、やはりオークションで見知らぬ人間の所に嫁ぐよりは、よほどマシだし、なんと言っても笑える。4年前のハイエンド仕様が、今では子供のインターネット端末(笑)


Jan.16,2001 (Tue)

 起きて気が付くと・・・夕方だった、コレはキツイ。いつもの寝過ごしではない、修論執筆中の寝過ごしなのだ。だが、よくよく考えてみると俺は朝キチンと起きた記憶がある。そう、体調が思わしく無くもうしばらく寝ようと思って寝た結果なのだ。つまり、結構調子が悪かったという事だろう。ま、不毛な事を考えていてもしょうがない。まだ、体が言うことを聞いてくれないので、もうちょっと寝ることにした。

 次に起きると・・・もう深夜である。しょうがないからまた明日・・・という訳にも行かないので、これから起きて大学へ出る。逆に邪魔するヤツがいないので、はかどるだろうしね。そういう訳で私は今大学にいるのだ。(17日未明執筆)


Jan.17,2001 (Wed)

 CADが始まる。最低でも2機分はちゃんと製図しないとダメだ。ついでに言えば、市販想定試作機も、出来ればやっておきたいのだが、そんな時間はあるのか?覆水盆に返らずというものだ。年越す前なら時間もあっただろうに・・・。

 フレームは卒論時期になっても大学に来ない四年生がやっているが、取りあえず描いただけのものなので、そこから全体図を描くのがそこそこ手間だ。いや、フレームが描いてあるのだから、そこから各パーツを配するだけと思うかも知れないが、内部の複雑な構造は私が担当している。そう、フレームが一番簡単なのだ。しかもフレームの原図の書き方が、非常に適当。いや、製図のルール上という事じゃ無くて、ドローソフトを使っていてという意味だけどね。だから、最初はその修正から始める。

 使っているソフトはMiniCADの後継ソフトである。元々Macintoshの方でMiniCADを使った経験が僅かだがあるので、それで描いている。JW_CADはフリーだし、必要な機能はあるし、オンラインでのコミュニティも活発だが、いかんせんあの独特のインターフェースに慣れない。なんてぇか、「Appleユーザーインターフェースガイド万歳」?直感的に分かるのは、やはりアプリケーションの必要機能だと思う。現行の様々なアプリのインターフェースって、アレが元だからね。

 もし、今後時間ができたら3Dで遊んでみよう。


Jan.18,2001 (Thu)

 CADが続く・・・コレばっかりはどうしようも無いからなぁ。

やっとソフトにも慣れてきたから、今後は時間との戦いになるだろうな。


Jan.19,2001 (Fri)

 CAD機の前に座っていったい何日が過ぎたであろう・・・最近は小人さんも頻出して、気が付いたら印刷・確認をしている。

 こびとさんは、きゃどにしゅうちゅうしだすとにじかんくらいででてきます。

こびとさんは、こーひーとたばこがだいすきです。

さぎょうがおわってきがつくと、おなかがこーひーでふくれています。

たばこも20ぽんくらい、はいざらにあります。

でも、こびとさんはもじをかくのがきらいなので、てきすとうちのときにはでてこないです。ぼくは、こっちの
ときのほうが、こびとさんにきてほしいのに。


Jan.20,2001 (Sat)

 そういえば以前に設定した締切って今日だよなぁ・・・あ、修論に関して自分で決めたんだけどね・・・・って出来ちゃいねぇし。

 やっぱり年越す前から細々とやっておけば、こんな事にはならんかっただろうに。いや、こぼれたミルクを嘆いてもしかたがない(英文直訳)。CADが終わってからというものの、小人さんに会えないなぁ・・・ホント自動筆記状態にならないものか。

 12月の通信料の請求が来た・・・かなり痛い数字が書いてあった、でも払わねばなるまい。とっととどっかと契約しないとなぁ。Nifと契約したくて資料請求したけど、やっぱりカードレスでの申込みが面倒だ。やっぱり暫くはどっか別の会社にしておくか。

ELECOM/USB_HUB導入〜♪

 そういや最近USB_HUBを購入した。今まで持ってた2分岐簡易タイプとは違い、電源付きのバスパワーをキチンと供給できるタイプだ。オーソドックスな4ポートだけど、取りあえずはコレで十分間に合う。それほどUSB機器を持っている訳じゃ無いからね。ただ、自分が忙しいから人が買い物に出るついでに頼んだ。条件は、5千円以下・筐体の色が黒色であること(スケルトン不可)・電源付き、というもの。そしたら、今まで使っていた2ポートと同じELECOM製のヤツを買ってきた。お値段\5,019也。まぁ、たかが20円くらい良いけどね。しかしYAMADAで買ってくるなら、のどかの事もあるから自分で行った方が良かったが、そんな時間が無いのだからしょうがない。使ってみて意外な事に気が付いた。電源供給を行うHUBを介すると、コレまで付けていた機器も新たにドライバインストールするんだね。それと、電源がキチンと行くとマウスも正しく認識するし(と言ってもたかだか商品名だが)。やはりThinkPadの周辺で使う以上、黒色で無ければならない。金に余裕が出来たら、Logitech(日本だとLogicool)のマウスも黒に換えよう。


Jan.21,2001 (Sun)

 修論のバックアップを取っている。いや、別に特別な事じゃ無くて、日常的にやっているだけだよ。取りあえず、外付けのUSB_HDDにコピーを取る。次に、ネットワーク上のパブリックマシンにコピーを取る。最後に、インターネット上の適当なサーバにコピーを取る。オリジナルを含めて、4ヶ所にファイルが存在するわけだ。あ、因みにインターネット上というヤツは、最近更新していない某サーバ上に取った。探しに行ってもファイル名が日本語なのと、インターネット上では扱えないファイルタイプなので、不特定多数がアクセス可能だが、落とせるかどうかは分からない。ディレクトリの参照はあのサーバやって無かったと思うから。

 560Xのぺぇじのアクセス件数が減っている。当然だ、更新していないもの。いや、あそこのアクセスカウンタは、時間毎で累計を取っているから時間違いでアクセスしてもカウントするんだけどね。それでも減っている。相も変わらずほぼ毎日チェックに来る人も居るが、やはり時折出現する大和事業所が不気味だ。誰か雇ってインターネット上のファンサイトをチェックさせているのだろうか?あそこで勤めてる人間が、趣味で来ているとはあまり思えないんだけどね。そう、時折チェックをかけてくれるリピーターはともかく、それ以外のアクセスはもっぱら企業からのアクセスである。大和事業所以外に多いのが、NECでその次くらいに不治痛だったかな。もちろん一週間に数度程度のアクセスだけどね。


Jan.22,2001 (Mon)

 大学へやってきて既に22時間が経過している・・・疲労のピークは12〜15時の間にやってきて、その間は全く仕事にならなかった。さて、本日の早朝に掲示板に書き込んだ内容だったが、その経緯を説明しよう。

 早朝の書き込みとは、いあおよびHALに向けて書いた「ザバダックのアルバム名は何だったっけ?」というもの、ここ最近何故か「遠い音楽」のイントロが断片的に思い出された。本日未明に大学へやってきた辺りでは、「ああ、なんとなくまた聞きたいなぁ」程度のモノだったのだが、早朝に掲示板に書き込んだ辺りでは既に「アルバム名何だったかな?尋ねてみてそれで買おう」という状態にまで進んでいた。昼頃には、「ちゃんと在庫があるかなぁ、今金あったっけ?」と、買う気満々。そして、夕方には「アレが無ければもう、次の章に移ることなんて不可能だ!アレを聞かねば!聞ずに先に進めようかっ!いや無理だっ!」という、もう強迫状態(^_^;)

 根本的には非常に些末な問題なのだが、何故か論文執筆中の私の頭に「ザバダックを聞かねばならない」というスレッドが次第に占有率を高めて行ったのだ。人間追いつめられると、妙な言い訳や些細な問題をやたらと強調し出すものだ。まさしく自分がその状態に追い込まれてしまった。

 結局どうしたか?というと、tnkさんに頼んで夕方に富士書店までチャチャッと行って来て、ザバダックの『遠い音楽』を買ってきてしまった。晩飯を学食で喰った後に、タバコとコーヒーを傍らに置いて、ドップリとザバダックの音に浸る・・・「ああ、これだよ」と口に出しそうなくらい浸っていた。

 さて、ザバダックって被り易いからなぁ・・・次は何を買おうか。

 多分・・・春以降にザバダック聞くと、修論書いてた事しか思い出さなくなってるかもね(^_^;)


Jan.23,2001 (Tue)

 『遠い音楽』を聞きながらトリップ。修論執筆の潤滑剤にはなったものの、ある意味ブレーキも掛けられている。


Jan.24,2001 (Wed)

ZABADAK:『Pieces Of The Moon』購入♪

 どうもいあの家で散々聞いたのはコレだった様だ。『遠い音楽』も良いのだが、こちらはベスト盤らしく曲も豊富で良い。「Tin Waltz」や「Psi-trailing」は確かに名曲だと思うわい。
 研究室でヘビーローテーションしてると、皆が「私は羊」が耳に残るとぼやく。知ったことか。
 なんとなく「わにのゆめ」が私の中で繰り返される。明日は『decade』を買って来るかもしんない。CD買い始めたのは一体何年ぶりか?あ、そう言えば「脳天気番長〜椎茸を栽培する〜」のサントラ買ってたか(笑)


Jan.25,2001 (Thu)

ZABADAK:『decade』購入♪

「五つの橋」や「遠い音楽(Live)」とか聞いてトリップ。それでもCADの進みが悪い・・・何故だろう?

 与太郎からICQでYahoo某クションのアドレスが届く。開いてみると、商品名が「ザク(傷在り)」だった(笑)以前あったドラ○もん系タイムマシンの二番煎じである。しかし、やはりマニアックなヤツがやったらしく応対が非常にマメで微に入っている。与太郎に言われて見てみた内容に、出品者の設定が1年戦争で夫を失った未亡人(子持ち)で、コックピットの状態を記した項目に「家族の写真を貼っていて剥がした痕在り」などという具合。やっぱり聞いたかとばかりの項目としては「赤く塗ると3倍速くなりませんか?」という質問。取りあえずログを保存して後でゆっくり読むとしよう。


Jan.28,2001 (Sun)

 う〜ん、学校に来て30時間以上Wordに向かいっきりだわい。腰がそろそろ痛くなってきた。顔が油ギッシュで気持ち悪い。臭う・・・風呂に入りたい。

 予定では朝方には仕事が終わるはずだったのだが、画像周りで時間を取られた。画像が無いのよ。


Jan.29,2001 (Mon)

 取りあえずというかなんというか、修士論文第一稿を教授へ提出できた。

 本編の中でも、こう一番色々と考えたり大変な実験や結果考察の部分ってのは、それほど文字数が使われる訳じゃない。文字数が一番嵩むのって、やっぱり前置きとか前振りだと思うんだけどどうかな?いや、いわゆる農業機械が専門というフィルタを含まない訳じゃ無いけど。とにかく、機械そのものとか研究の意義を説くのにやっぱり文字が嵩むものでしょう。ああ、なんか説明が面倒だ。とにかくね、修論に使っているテキストの三分の一は、先日やった徹夜の時に書いてしまったのだ。であるから、かなり精度に問題がある。多分その範囲はかなり赤が入って来ることだろう。

 ああ、腰が痛い。


Jan.30,2001 (Tue)

 本日、某日本海自動車学校に入校。いきなし適性検査、学科一個目、シュミレーター等と続けて受けさせられて、時間を喰う。

 適正検査と学科一個目を受けた後に、入校説明があったのだが、教習料金の絡みで不透明な費用があり説明のおねぇちゃんに質問。

「諸費用の中に、〜の会会費ってありますが、これは何のお金何ですか?」

「ええっと、これはですね、入校の際に皆さんに入っていただいている、〜の会の費用です。これは、今後〜な会を開いた際の連絡や、〜の運営に使うものです」

「そういう内容でしたら、これは”任意”ですよね?」

「いえ、これは皆さん支払って頂いておりまして・・・」

「前例とかじゃ無くて、任意でしょう?」

「任意じゃ無いです」

「・・・?(解せない俺)」

「では後ほど役員から説明しますので」

「・・・?(おい!いきなり役員ってなんじゃい!)」

「では次に移ります」

 いきなり面食らう様な事を言って、その場は終わってしまった。

 そして”後ほど”の事。まんま役員の部屋に通される(笑)

「どうも失礼します」

「ああ、そちらにかけて下さい」

  • ・・役員の個室にてコーヒーが出た・・・

「どうぞ」

「ああ、頂きます」

  • ・・しばらく世間話が続く・・・

「で、何の説明でしたかな?お聞きになりたいのは」

(ようやくだよ。)

「えっとですねぇ、この諸費用の項目の中のこの費用なんですけど・・・」

「これはですねぇ・・・」ときれい事な説明が続く。

 俺は別に”払わない”とは言っていない、ただ説明を求めて”任意ならば払わない”というつもりだったのだが、単なるクレーマーとして扱われたかもしれん。

(中略)

「〜とういうものです」

「はい、よく解りました。ですが・・・僭越ながら意見をさせて頂きますと、入校説明の時の説明だけでは不十分です。それに、説明を求めた人間だけをこうやって役員に説明させるという体制自体に問題がありますよ」

「仰る通りですな」

(おい・・・ホントにそう思ってるのかよ)

「まぁ、私もここに来てまだ5年ぐらいですからなぁ」

(・・・なにぃ?)

「元々わたしゃ銀行に居たものですから」

(銀行系の役員かい!)

  • ・・この後、またまた世間話が続く・・・

 その後私の研究の話になり、ラッキョウの生産機械化の現状について蕩々と語ってしまった。更にその後最近の若い世代や日本の行く末・・・等々、世間話をして終わった。途中色んなひとが、上がりの挨拶だの、用事等でやってきたが一様に気の毒そうな視線を向けるのは何故?っていうか、俺をここに送り込んだおねぇちゃんまでそういう視線を送るなっ!(-_-;)

 結局役員室にて1時間ほど貴重な時間を潰す羽目となったのだった。


Jan.31,2001 (Wed)

 起きる・・・約束の時間まで後1時間・・・起きないとなぁ・・・次に意識を取り戻した時には、約束の時間だった。ダッシュでシャワーを浴びて、行く準備を整えたところにtnkさんから電話が入る。

「すいません、今出るところです」

 とだけ言って、大学へ向かった。

 以前、大栄町に植付機を貸してデモ&試験植付けを行った圃場を見に行く予定だったのだ。約束の時間より40分程遅れて研究室へ。メールチェックなどした後に大栄町へ向かった。細かく書いた所で、日記の読者には解らない内容だと言うことはわかっている。でも忘微禄を兼ねているので、書いてしまう。

 大栄町の畑は試験場が言っていた程には生育は悪くは無いと思った。いや、俺達の造っている岩○ファームが悪すぎるだけか・・・。あっちはモロ風の通り道なので、作条が崩れるのが早く芽出しの悪さの一因になっていると思うのだ。しかし、此方の大栄町の畑は勾配は色々あれど、非常に整備の行き届いた良い畑だ。スプリンクラもほぼ標準だし。意外だったのは、花芽がまだ立って残っている点だ。それと、我々が走行させた条と、大栄町の人達が自分らで走らせた条で、明らかに生育が違うのだ。多分、慣れていないと植付け深さの塩梅が深めになってしまうからと考えられるね。

 〜今日の車校〜

 今日はようやく教習車に乗ってコースを走った。まず助手席に座って、教官から質問。

「車の運転はしたことがある?」

「ええ、まぁ」

「どんなヤツ?」

「トラクタと後は軽トラ、1tトラック、2tトラック・・・」

「大学構内で?」

「いいえ、福部村の村道で、あと国道も・・・(^_^;)」

「・・・じゃ、説明いいよね」

「ええ、大丈夫です」

「これから運転するコースを回るから」

 そう教官が言うと、一応予定のコースを走りだした。まぁ、技能の方の初っぱなだからグルグル回るだけだ。
適当に回った後に、

「じゃ替わろう」

 と、席を替わった。

「それじゃ、まず・・・」

 お決まりの手順が言い渡され、エンジンを掛ける。

 まぁ、トラックとはペダルを踏み出す方向が違うだけなので、それほど気にはならなかった。適当にコースを回りつつ、世間話をする。大学とかこの時期溢れる高校生とかの話だ。

「ああ、この直線は3速まで上げてね」

 言われるままに運転する。またまた話が続く・・・

「いやぁ、ボンネットのある車って車両感覚が面倒ですねぇ」

「そりゃトラックはねぇ」

「あっちは、とにかく見通しが良いですから」

「確かに」

「トラクタにはボンネットが一応ありますけどねぇ、アレはオープンホイルだし、座席がセンターですから分かり易いですよ」

 なーんて話をついタラタラとしてしまう。う〜ん、これって教習か?

 運転はできるものの、なんかこう違和感がある・・・

「そういえばこんなに縦になってるステアリング回したの久しぶりだ(笑)」

「ああ、トラックとかは横だからねぇ」

 結局、教習時間中世間話と適当にコースを走りまわり終わる。

なんかコースの指示は受けたが指導が無かったなぁ。


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