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過去の日記



[行間を読め!]

Apr.1,2002 (Mon)

対宗教

 先日、HALと横須賀線に乗り込んだ際の事だ。
横浜駅で横須賀線に乗ったのだが、プラットフォーム上にスーツ姿の白人青年2人が居た。
別に白人が居る事なんぞは、全く珍しくも無い。
私が気づいたのは、2人とも何らかのネームプレートを付けていた所だ。
乗車すると、大体同じ様な位置に立つ事になった。
私はヒョイとプレートをのぞき込むと、**長老。。。***キリスト教。。。とかと書かれていた。

 思い出した、私は似たような2人組と大阪・越前で遭遇した事がある。
そう、白人・2人組・キリスト教系、このキーワードで解る人は解るであろう。
2人はモルモン教の宣教師なのだ。

 私は白人青年と向かい合って立っている。
どうも私がネームプレートを覗き込んだのに気づいていた様だ。
当然ながら話かけて来た・・・彼は人選を誤った。

 横須賀まで時間があるので、私は彼に付き合う事にした。
因みにHALは**君の攻撃に最近あたってしまったので、自己紹介も拒絶した。
まぁ、私の悪趣味にHALを付き合わせる事もないので、私だけで話し始めた。
日本語がたどたどしいが、なんとか伝えようとする姿が健気でもある。

 因みにモルモン教の宣教師と出会った事があればご存じだろうが、彼らは基本的にツーマンセルである。
うち1人は必ず経験深い者が付き、何らかの問題が無ければ手を出さない。
そう、実践こそが修行の場ともとれる体制である。

 色々と道徳的な事を最初に説いた。
それは、家族・友人・愛、等のまったくもって一般的な所だ。
まぁ、ソフトな所から攻めてくるというヤツだ。
それらに付いてあなたはどうか?と問うので、私は答えた。
「私は仏教徒である。祈る対象は神では無いが、同様な事を仏(ブッダ)は説いている」と、
「つまり、私は仏(ブッダ)で十分である」
 等と、心にも無い事を言い切っておいた。
「そうですか・・・・」
 どうも続かない。明確に返された事が無いのであろうか?
これらに続き、キリストとブッダを多少比較し出したら、自らがモルモン教であると明かした。
そして、キリスト教系らしく、神・精霊・キリスト、についての講義が始まる。
日本語が巧く操れないのか、あまり説明になっていない。
特に『復活』を『生まれ変わる』と表現したので、「え?リンカーンネーション」と聞き返した。
慌てて彼は「復活」と言い直した、そこで突っ込みが入るとは想定して無かった様だ。
日本語的に分かり易く言ったつもりかも知れないが、やぶ蛇だった。

 まぁ、そういう細かい突っ込みを入れていると、
「あなたはキリスト教を勉強した事があるのですか?」
 と聞かれた。
「いいえ、本を読んでいてよく出てきただけです。特に勉強はしてません」
 と返す。ただし、そういう内容を対キリスト教用のカードとして記憶しているとは言わなかった。
話の内容はモルモン教に及んだ。内容はもちろん、その発足というか原点に移る。
「モルモン書を読んだ事があるのですか?」
「ええ、あなた方と同じ宣教師からモルモン書を頂き、全てではありません少し読みました」
「どうでしたか?」
「信じれませんね」
「何故ですか?」
「最初に金属板(プレート)の存在を示した〜云々」
 この辺りで、直接話している青年の日本語理解がオーバーフロウし始める。
たまらず青年はもうひとりのベテランに助けを求めた。
ベテラン宣教師の日本語は流暢で、此方の日本語を完全に理解していたので、そのまま話をする。

 概略すると次の通り。
「キリストは実在した、そして彼の所行は弟子だけで無く、敵(ローマ)の記録が残っている」
「ブッダは実在した、そして彼の行いは記録として残っている、もちろん弟子のものだけでは無い」
「しかし、モルモン書において金属板(プレート)をみたのは4人だけだ」
「そして、彼ら以外に見た者はいないという、そして4人は皆モルモン教の者だ」
「モルモン書は信じるに足らない」

 私が言い終わると、ベテラン宣教師は私の主張する所をもうひとりに英語で伝えた。
青年は難しい顔(どちらかというと苦笑を浮かべて)をして「う〜ん、難しいですね」と言った。
何気なく横須賀線でとっつかまえた男が、こんな事を言い出す事は予想し得なかっただろう。
問題が複雑化したので、彼はその点にふれる事を止めた。
 が、終わりはしない。
今度は、精霊の声を受けるとかいう、いわゆる祈りについて話出した。
まぁ、苦労を重ねて精霊の声を受ける事ができる様になったとかいう内容だ。
「あなたは神に祈った事はありませんか?」と問う。
「神に祈った事は無い」
「あなたは神に祈ることはできませんか?」と更に問う。
「私は仏陀(ブッダ)には祈るが、神には祈らない」
 空転空転。

 まぁ、この後も鎌倉くらいまで細々とした内容を話していたのだが、モルモン書の辺り以降進展も何も無くなってしまった。
まぁ、モルモン教に対するトドメ的指摘だからな。
もちろんモルモン教の様な理性的な相手だからできることではある。

 問題は、彼らが誠実であれば誠実であるほど、宗教問答として遊んだ自分が卑小に見える所だ。
まぁ、モルモン教は嫌いでは無い。
日本で布教活動を不特定多数に対して行っている宗教団体の中では最も誠実だからだ。
彼らは強制をしない、他の宗教への侮辱を行わない、つまり望んで参加しない限りそれっきりだ。
布教活動の場のひとつとして、モルモン教の語学教室は有名だろう?
変に物を売りつけるでも無く、実利を用意して柔らかな勧誘を行う。
日本におけるスーツ姿という身形に気遣い、髪も短くして清潔感をもっている。
非常に理性的な宗教活動だと思う。

 だがしかし、俺はモルモン書だけは認める事ができない。
客観を排除した手前勝手で一方的な事実証明、語る以前の問題である。
以下はHALの言である。
「神は信じる、精霊も信じる、キリストは・・・・・だが、モルモン書なんてトンデモ本なんか信じられるか!」
えっと↑上記の内容に訂正が入りました。

(自主規制)にあれだけお世話になっておいてなんだが、
「神は信じる、精霊も信じる」
「神は信じる、精霊も信じる」
だけど、キリストはねぇ・・・
「神」という存在はあるだろうさ、そう思ってるよ。
「精霊」っつっても三位一体説における精霊とは違う意味で、いわゆるアニミズムにおける
精霊って存在もあると思ってる。
いあに貸して大好評だった「原始キリスト教」にはキリスト教の誕生から布教、
「最強の世界宗教」になっていく礎が築かれる過程が解説してあり、これはこれで非常に
面白いのだが、その過程でキリストの解いた本来の教義は失われているわけだ。
なんてのかな、仏教で言うところの独覚なんだけど、教祖が崇拝対象になった時点で
終わりなんだよね、宗教って。
教祖を崇拝しないそれを「信仰」と呼ぶか?
教祖やら教典を崇めるのは「宗教」だ。
思いっきり語弊のある言い方だが、信仰を持つことそのものは悪いとは言わない
(ただし、てめぇひとりで勝手にやってろという条件付き)が、
宗教に首突っ込むと人生投げたとイコールだ。

因みにHALは、キリスト教系の団体に所属していた経験が在るため、キリスト教の教義体系その他に十分以上に知識を持っている。
ま、その素養が吉と出るとは限らないが・・・。

 しかし、思い返しても悪趣味だな。

 えっと、対宗教の基本的な姿勢としては、異教徒になる事です。
問題を単純化できます。
バックグランドを示さずに「信じることができない」とか、他の批判は逆効果です。
宗教の勧誘とは、宗教に引き込む事を望んでいるのであって、改宗させようと思っている訳ではありません。
改宗の面倒という前提があると、バカな勧誘員で無い限りそれで終わります。
しかし、始末に負えない宗教団体ほど、バカな勧誘員が多いのもまた事実。


Apr.2,2002 (Tue)

最近の収穫

<早川SF>
SF207 月は無慈悲な夜の女王
SF330 世界の中心で愛を叫んだけもの
SF636 スタータイド・ライジング(上)
SF637 スタータイド・ライジング(下)
SF875 SFハンドブック(例外)
SF1135 遙かなる地球の歌
SF1155 母なる地球
SF1173 緑の少女
SF1174 緑の少女

<創元推理文庫>
北壁の死闘

 取りあえず、\100コーナーで面白げなヤツ&件のリストより選抜。
優先順としては、「母なる地球」と「遙かなる地球の歌」かな。

読書共同体

 一歩さんの日記の方で、非常に有り難い事が起こっている。
私自身は発端のひとつに過ぎないが、私が現在望んでいるSFの情報がここ掘れワンワン。
太陽系開発技術者勝利SF
まぁ、これが発端でPalmで書籍ソフトなお話が始まったのでもある。
さて、風呂敷は一歩さんの協力を得てどんどん広がりつつある。
ああ、ハイパーカードがPalmに移植されていれば、こんなに悩むことも無かっただろうに!
 って今は読書のお話でしたな。
先日も仕事での移動時間は、全て読書時間に当てられました。
積読も悪くはありません、移動発生時のストックとして非常に役に立っています。
もちろん、某同僚はこの時間に、本業の勉強などしているのですが、私は自らの快楽に移動時間の全てを充てる事にしました。
取りあえずは、読了となったものを・・・。

『ロケットガール』

『ロケットガール』
 著者:野尻抱介
 
 読了!
 
 う〜む、ライトながらに面白いねぇ。
私は軌道計算の手順とかは知らないが、作中で描かれている内容はきちんとシュミレートされているらしい。
確か野尻抱介のサイトがあって、そこで書いてたと思うんだけど。
シュミレートプログラムを作成して利用しているらしい。
後書きにあるように、相当なロケット好きの様だ。
 
 あさりよしとおの「夏のロケット」は小学生が衛星軌道に乗せられる液体ロケットを造るお話。
まぁ、無茶かも知れないが、超小型液体燃料ロケットってのが珍しい。
一方こちらの作品では、コスト問題が第一であるため、ハイブリットタイプのロケットとなっている。
(液体燃料と固体燃料の両方の推進剤を使うロケット)
しかも打ち上げ基地の立地は赤道直下ときている。
良いねぇ。
 
 取りあえずあと2作あるし、また書きます。

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 先日仕入れた佐藤大輔いっぱい。

『皇国の守護者』

『皇国の守護者』
 著者:佐藤大輔
 
複数巻(1〜6)読了
 
(以下ネタバレ含有、注意されたし)
 
 面白い、とにかく面白い。
何が面白いって、歪んだ英雄が面白い訳じゃ無い。
いや、面白さのエッセンスのひとつではあるが、それだけでは無い。
いわゆる、我々人類が近代へ移る段階でおそらくは経験したであろう、用兵法の変革が描かれている。
もちろん、それは単なる軍での出来事では無く、そう成らざるを得ない社会経済状況(勿論技術も)をも細やかに描写している。
つまりは、背景(世界)が良く見えるという事だ。
 
 サーベルタイガーが主力戦闘獣とか、航空力としての翼竜だとか、ファンタジーか?いや、ファンタジーなのだが。
ともかく妙な誤解を生みそうな設定があるが、それでは終わらない。
それぞれの運用には制限があり、そして運用そのものも実験段階であったりと、実に細やかだ。
そしてそれらをまとめ上げ、各種の条件の下に戦争をシュミレートする。
まさしく佐藤大輔の小説である。
 
 主役は戦災孤児。
偶然から将家に拾われ育てられる。
陸軍幼年学校を経て士官として陸軍に入る。
上官が戦死したが為に大隊指揮をとり、後衛戦で名を為す。
順調な出世、敗戦の中で唯一勝利し、兵を生かして帰す男。
敵国の美姫(司令官)を奪い、皇族の覚えもめでたい。
 等々。
 
 多分皮肉だろうな、やっぱり皮肉だろうな、絶対に皮肉だろうな。
これだけの記号を取りそろえつつ、作品を読めばあの通り。
しかも、ことさらそういう記号を選んでいる気がしてならない。
戦いの結果とイベントだけを抽出して、適当な三文ライトファンタジー書きに物語を書かせてみよう。
きっと典型的な、もしくは愚劣極まりないヒロイックサーガの出来上がりだ。
 
 で、書いたのは佐藤大輔。
だからこんな作品になるのであろう。
まぁ、そういうひねくれたものの考え方をしなくても、面白い作品であることは変わりない。
お勧めの作品だ。
 
 7巻が見あたらないなぁ。


Apr.3,2002 (Wed)

 先日の日記の一節「対宗教」を修正加筆、HALが訂正して来ましたので。

暑い

 季節の変わり目というのはわかるが、私が一番イヤな季節だ。
この季節の朝と夕〜晩は好きだが、昼間の暑さはかなわない。
外は非常に良い天気だ。
やだ、やだ、やだ、やだ。
なんでこんな日に仕事しなきゃいけないんだ。
 ↑本音

『ハネムーンサラダ5』

『ハネムーンサラダ5』
 著者:二宮ひかる
 
 ようやく表紙が笑った・・・と思ったら最終巻になってた。
万人受けはまずしないが、良い作家だと思う・・・多分な。
悩んでるのを悩んでると書けるのは、結構少ない気がしないでもない。
 
 風呂敷を畳み始めると、夏川がまともに振る舞ってる気がする。
 
 P105の3コマ目、良し。
つうか、OK、トリガーとして申し分無し。
この辺りが二宮ひかる読んでて好きな点かも知れない。
 
 二宮ひかるはHALが良く話に出す作家だが、実はほぼ全て持ってる。
"ほぼ"としたのは、二宮ひかるという名前以外で書いているものは持ってない。
つうか、違う名前で書いているかどうかは知らないがな。
そう言えばtnkさんの部屋にも、ほぼ揃ってたな。
 
 底が見えない人間ってのは、大好きだな俺は。

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 ↑上にComic:って出てる場合は、フィルタが動いて無いっす。

『天使は結果オーライ』

『天使は結果オーライ』
 著者:野尻抱介
 
 読了!
 
 え〜『ロケットガール』の第2作品目です。
 
 ええ作品やぁ。
ライトだからって適当ってもんじゃ無く、微妙な範囲でしっかりしてます。
ん〜作品としてよりも、その設定と方向性がモロハマリって感じかな。
いや、富士見ファンタジアとして、十分に良い作品ですよ。
笑えるし。
 
 ロケットの経済効率&意義を全面的に出すという姿勢が、非常にいい。
あれほど究極的に軽量なロケットというのは、現状では存在してません。
特にあの固体燃料ブースターは、到底存在し得ない。
さらに、異常なまでに軽量なあの宇宙服も。
だが、現実で望まれている完全往還型の宇宙船が絵に描いた餅である事もまた事実。
HOPE-Xの様なオービターに日本が手を出したのは、果たして良かった事なのか?
と懐疑的になるほど、この作品のコンセプトは的を射ていると思う。
 
 まぁ、宇宙開発のあり方ってのは、お国の事情だって絡むし、なかなか難しい。
しかし、しかしだ、以下の文書を読んでみて欲しい。
ふじプロジェクト
執筆者・協力者一覧に野尻抱介の名前があるだろう?
私は大賛成!つうかゆとりある資本家だったら、援助したいくらい。
ISS協力とは別予算で、やっちまおうよ!

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ロケット

 以前から考えていた内容のひとつに、
「宇宙開発を推進する為の技術的な問題なんんて無い」
 というものがある。
必要な技術なんてのは、既にあるのだ。
幾らトップシークレットだろうが、ソ連や米国が40年近くも前からやってる事だぜ?
効率という問題はある、確かに。
しかし、何も色んなモノを第二宇宙速度まで引っ張れって言っている訳じゃない。
人を低空の無重力軌道まで引き上げるのなんて、ロシアに頼めば30億円もあればお釣りが来る。
ではH-IIを一回打ち上げる費用で、いったいどれだけ行けると思う?
5・6回はロケット打ち上げが可能なのだぞ?この差はでかいと思うな。
まぁ、別に開発が無意味だとか言いたい訳じゃない。
我が国のミサイルに端を発しない民生品のロケットとしては、目指すべきは米国では無い。
システムとしてはロシア様な状態を確立して、無節操に人をガンガン上げる事を望む。
ISSなんてケチな事いわずに、日本独自のステーションも造っちまおう。

 ドップラー効果で赤く見える某小国だが、あそこが打ったアレはスカッドからの発展系だったっけ?
まぁ、スカッド自体もよくよく考えればV2の直系だよな・・・。
良くも悪くもフォン・ブラウンが居なければ今の宇宙開発は無かった。
冷戦構造が生み出した宇宙開発競争は、人類を別の天体へと運ぶ技術を生み出した。
が、それまでだった。
面白く無いとは思わないか?人類が別の天体へ足跡を残した事実を昔話として語るなんて!
地球上では一部の国家による明確な支配体制ができ上がり。
貴族の国では市場が飽和し、市場の細分化が加速している。
細やかな技術がトレンドとなり、人は空を見上げなくなった。
来る日も来る日も海を見つめ、東方より帰った怪しげな男の言葉を信じ、信頼性なんてあって無きが如きの船で大洋を渡ろうとした男達。
はてしが無いと思われる水平線の向こうにきっと何かがあると信じた男達。
同じ人間だろ?
なぁ、俺達の命ってのはそんなに重いのか?
望遠鏡から覗けてしまう未踏のフロンティアってのは価値が薄いのか?
山は見るものじゃ無い、登るものだ。
違うか?

 SE風情がアジっても無理か?

 ああ、やっぱりロケットガール読んで良かったわ。
自分がロケットを非常に好きなことが再確認できたわい。


Apr.4,2002 (Thu)

有人宇宙飛行の意義

 以下のサイトの2/25と3/9付けの記述を読んで頂きたい。

瀬名秀明

 ま、これも絡めてのちょっと普通のお話。

「ふじ」プロジェクトは、非常に現実的である。私は言い切る。
「ロケットが一般人の生活にどう寄与するのか?」そう考える人が大半であろう。
 では問いたい。
「ベトナム戦争が米国国民生活にどう寄与した?」
 国家がやらかす巨大な経済活動に、普遍的な理由など必要であろうか?
否である。必要なのは、世情に即したもっともらしい理由である。
アポロが月に降り立ったのは、ベトナム戦争の最中。
月に行きたいという欲求を、冷戦構造というその時代の全てを利用した連中が居た。
 これは何も宇宙開発だけでは無い。
明石海峡大橋・・・いったいどれだけ役に立っている?
日本橋梁技術の粋である明石海峡大橋は、その投資に見合うものだろうか?
是非"一般人"の視点で考えて頂きたい。
(一般人の視点が無ければ「世界で最も力学的に美しい構造物」と言ったヤツがいる)

 いつの世であろうと、もっともらしい理由さえ付けられるのであれば、大抵の事ができる。
問題は、どれだけそのもっともらしい理由の賛同者が得られるかだ。
『ΠΛΑΝΗΤΕΣ:プラネテス』内の台詞にある様に、ツィオルコフスキーによる人類全体への問題転嫁だって例外ではない。
ロケットを打ち上げたいと願う我々は、それを日本国全体への幸福・利益に繋がる事を説かねばならない。
その点、野尻抱介は率直(素直)過ぎる、自分の欲求を素直に話しすぎだ。
それではプロジェクトを実現に導く事は無理だ(そういう面で瀬名秀明の記述に賛同)。

 有人飛行が根源的な欲求であると私も考える。
そう、大いにそうなのだ。
だからこそ、宇宙空間を「いつでも来れるつまらない場所」にする為に「ふじ」プロジェクトは有効である。
私は、「ふじ」プロジェクトを応援します。


Apr.5,2002 (Fri)

某所.com

 一時期運営していた某ドメインだが、ドッと混む企業らしく有料サービスへ転換。
しかる後に、契約を盾に運営していたドメインを召し上げられてしまいました。
が、私の他に使う者が居るわけが無い。

 私は待った。

 そう、じっくりと待った。

 とうとう某社はそのドメインを手放した。

 やっと私はあのドメインを再び取得する事が出来るようになったのだ!

 だが、あのドメインを知っている連中よ。
取得する予算を確保するのは来月になりそうだ、つうか、それまではそっとしておいてくれ。
誰かに先に取得されるってのは、まず無い事なのだが、それでもそっとしておいてくれ。
今はとにかく手頃な価格のホスティングサービス探している所だから。
大抵の場所は、それなりで不満も無いのだが、Ruby実装しているサーバって基準にするとグッと少ないんだ。
できれば、CGIは全てRubyで行きたい。
さらに、PostgreSQLかMySQLが使えてかつ安いってのが難しいんだ。
今後やりそうな事とにらめっこしながら今考えてる所だ。

 さぁ!目覚めの時は近い!
バイトができる程度にWebシステムを構築するんだ。
Javaは今んところええわ。

転職組

 転職された方が我々のチームに配属されて今週からやってきた。
今までは秋葉にある会社に勤めていたのだが、越前に戻るために転職したのだ。
ああ、そうだ・・・そうなのだ。
転職して越前で勤めたのは1週間きり。
本社で最初の仕事が出張準備だという。
彼は一週間でまた関東に戻って来ざるを得なかった。
出張準備で総務の中途採用担当者は大笑いしたと言う。
人事権がどう行使されるかなんて、配属されなきゃわからない。

 ・・・合掌


Apr.6,2002 (Sat)

ホンダコレクション

 茂木に行った。
ホンダコレクションを舐め回す様に観るために、「ツインリンクもてぎ」に行った。
同行者はHAL。
前夜に、「餃子像の前に集合」という内容のメールを飛ばした。
で、来たという訳だ。
予定より1時間遅れだがな。

 ツインリンク自体に入ったのは、13時頃だったと思う。
ホンダコレクションホール自体は17時30分まで開いているので、他の場所を見て回る。
まずはサーキット。
茂木ローカルシリーズのロードレースが開催中で、125ccと250ccをやっていた。
ローカルシリーズなので、特に観客もいない。
いるには居るのだが、観客と言っても関係者ばっかりだ。
単なる観光客は、展示ホール等の方を回っている。
で、ロカールシリーズなおかげで、レース中という事を関係なしでパドックまで入れた。
ピットを裏の方からひょいと覗ける。
う〜む、良いなぁ。
幾つかサーキットに行った事はあれど、パドックに入れたのは初めてだ。
それなりの規模のレースになると、パドックパスを発行しない限り観ることはできない。
もちろん、今回見れたと言っても、全てプライベーターだけどね。

 サーキットの後は、ホンダ・ファンファン・ラボとか言うホールを見学。
2足歩行ロボットの試験機Eシリーズから試作機Pシリーズが全て展示しているのだ!
ROBODEX2002の鬱憤をはらすように、入り口近くに設置してあったP2を食い入るように見る。
受付のお姉さんが首を傾げる位に、舐め回す様に見る。
展示室内に入らずに、片膝付いた状態で自由度数を数え続ける。
嫌な熱心な客だ。

 順路で入り込むと、いきなりVFRのカットモデル!
エンジンから燃料・吸気・排気系をカットモデルとして展示してある。
もちろんタイヤ付きの実車の状態でのカットモデルだ!
いやぁ、カットモデルって難しいんだよなぁ、つうか仕上げは職人仕事だし。
う〜む、格好いい。

 インサイト(ハイブリッドカー)のカットモデル!

 インサイトの(地金剥き出しな)アルミボディの展示があった。
やっぱり気になるのが溶接面、まぁ、溶接ロボットでここまでできりゃ上等というもの。

 オフセット衝突試験で潰れたロゴをまんま展示。

 2輪車シュミレーター。
やっぱりハンドルを曲げないと曲がらなかった・・・。
筐体がどう見ても大型バイクのサイズだったのだが、加速はすこぶる鈍かった。
マナー最悪の車を避けるために、急加速させたハズが何とも鈍く、あえなく衝突。

 4輪車シュミレーターでは6本のアクチュエータが、車のロール姿勢を忠実に再現。
走行コースはやっぱりスーパースピードウエイ!を選択した。
しかし・・・150km/hしか出ないんでやんの。

 そいで、2足歩行関係の試作機を見て回り、ASIMOのデモを鑑賞。

 色々と見て回っているうちに、いつの間にか16:00になっている。
まずい!ホンダコレクション見に来たハズなのに、後1.5時間しか無いじゃないか。
あわてて駐車場へ向かい、ホンダコレクションホールへ移動する。

 で、ホンダコレクションホールに入る。
入り口に本田宗一郎の「夢」という文字をレリーフしたガラスのオブジェに迎えられる。
展示範囲は1・2・3階で、3階がこれまでの市販車、2階がレース関係、1階が現在の市販車とレストレーションルーム。
裏手には狭いながらも走路が設けてあり、ヒストリックカーやヒストリックバイク等の試走にも使われている様だ。

 まずはレース関係から。
なめ回す様に観る・みる・見る。
マン島TTレースの頃のレーサーがいっぱいある。
ひとつひとつを見ながら、細かいところまでをチェックする。
ここは博物館では無く、コレクションホールなので、基本的に実働保存である。
レストアが間に合ってないものと、実働状態にしてあるかどうかは、観察すれば直ぐに解る。
確実という訳じゃ無いが、各種の消耗品の類を見比べれば素人でもある程度は察しがつく。
明らかに動かないものは、消耗品がホントに消耗したまま綺麗にだけしてある。
実働のものなら、エンジンを取り巻く補器の類が新しい。
オリジナルパーツが手に入らないであろう、細かなパーツがワンオフ手作りである。
タイヤはともかく、電気系統や燃料系、そしてブレーキを観れば解るので、行ったら必ず観察しよう。

 2輪を見終わったら、早速4輪へ。
ホンダの歴代F1がズラリと並べられている。
興味はやはり、RA300かな。
あと、ターボ全盛時のF1マシン。
ホンダの絶頂期のひとつだな。
あの当時は1ccあれば1ps出してやるという、とんでもない時代だ。
そして、ホンダは撤退。

 F1NA時代に入り、ホンダの最終兵器、最強のNAエンジンV12(ダブルシックス)もあった。
そして当然ながら、カートのエンジンだってある。
床に這いつくばってカートマシンの裏をみる。
カートには、車体裏の空力装置にF1の様な制限は無いので、ベンチュリ効果を狙った形状になっている。
車体に触れんばかりに近くまで寄って観察する。

 そんな熱心にみている2人(俺・HAL)をみて、ホール付きのお姉さんがやってくる。
「お好きなんですか?」
「ええ、それはもう!」
 ここぞとばかりにお姉さんに要望を出す。
 F1を指さし、
「カウル外しての展示ってしてくれないんですか?」
「中身がみたいんです」
 カートマシンを指さし、
「こいつを、こう斜めにディスプレイして、裏まで見えるようにしてくれませんか?」
「ダメなら、ちょっとした台にホイル載せて、下を鏡ばりにするとか・・・」
「裏が見たいんです」
 とまぁ、やってた訳だ。

 で、お姉さんは近々F1の走行試験(実働状態かどうか、問題が無いか)があると教えてくれた。
残念ながら、その日は会社である。
無念。

 とまぁ、しているうちに17時近くになってきている、別の場所を回らねば。
お姉さんともっと話したかったが、次の展示をみなければ時間が無くなる。

 他の展示も見たものの、やはり時間が足りないという感じは否めない。
もう一度来てみてゆかねばならんと考えた。


Apr.7,2002 (Sun)

お兄ちゃんの憂鬱

【妹】
妹よ ふすま一枚へだてて 今 小さな寝息をたててる妹よ
お前は夜が 夜が明けると 雪のような花嫁衣裳を着るのか
妹よ お前は器量が悪いのだから 俺はずいぶん心配していたんだ
あいつは俺の友達だから たまには三人で酒でも飲もうや
妹よ 父が死に 母が死に お前ひとり お前ひとりだけが 心のきがかり
明日 お前が出ていく前に あの味噌汁の作り方を 書いてゆけ
妹よ あいつは とってもいい奴だから どんなことが あっても我慢しなさい
そして どうしてもどうしても どうしてもだめだったら 帰っておいで
妹よ
(1974:かぐや姫)

 という心配をしなければならない、男が2人・・・。
もちろん、私では無いのは自明であろう、私は3人兄姉の末の次男である。
個人的主観では、兄姉に虐げられてはいたが、下心無く甘やかされた事は無い。

 世の中には「妹萌え〜」等とやっている連中が多いし、古より扱われている題材でもある。
私的に最初にこの手のネタを初めて見たのは、あだち充の「みゆき」である。
ダメ兄貴が同名の可愛い妹&彼女の間で色々と悩ませられつつ進む日常の漫画である。
まぁ、アレでは実は可愛い妹とは血の繋がりが無いという設定込みでの兄貴の苦悩なのだが。

 で、一様に実際の妹を持っている人間が言うには、
「アレはそんな気の利いた生き物ではない」
 という事。
歳が近ければ近いほど、ある種の確執を生じるとか生じないとか。
まぁ、とにかく妄想すら出来ないほどに、リアルすぎる存在だという。

 まぁ、それはあくまで自己と妹に対する考えであって、それ以外に関してはそれなりネタ通り。
妹を思って、兄としてそれなりに心労を抱えている様だ。
まぁ、兄妹であればこそだろうが、問題はどちらの兄貴も、背中で語れる程人間ができていない。
というか、生き様を全て見せると軽蔑を招くだけかも知れない。
この2人、どちらとも長男である。
末っ子(俺)には解りかねる状況というか、立場だろう。

 その2人がそういうネタで語り合っている。
完全に他人事な上に、どうあってもそういう心労の種が無い私としては、非常に面白い。
よく表現される「バカ兄貴」というべき存在がここに。
みてて微笑ましいという感想を抱くべきなのだが、余計な心配だとも思う。
親との付き合い方や、異性との付き合い方とは全く人それぞれだ。
たとえ妹の現状が何であれ、俺としては放っておくのが良いと思う。

ただし、自分が原因で妹に余計な圧力や干渉が生じているなら別だ。
自分以外の人間にツケを払わせているのであれば、それは精算すべき事。

可能な限り放置しておいた方が良いというのは、何も考えて無さそうであっても、実はそれなり考えているものだ。
言葉にできるかどうかは、やはり個人差がある。
しかし、本気でどうにかしようとするならば、どうにかするだろう。
人間、我慢の限界があるというものだ。
生活上、親の決定に従うという事に慣れすぎているとしても、やはり本人任せで良いと思う。
いい大人であれば、それくらいは自分でやるはずだ。
もっと兄妹を信じてあげましょう・・・というのが、末の弟としての主観的主張だ。

 しかし、それでも彼らは「妹」を思ってなんらかの事をするだろう。
何故なら彼らは「お兄ちゃん」である。
妹の為に激しく空回りっぷりを見せるのは、古より彼らの義務。
いつの日か「お兄さん」と呼ぶ赤の他人(男)を殴るまで、それは続く事なのだ。


Apr.8,2002 (Mon)

基幹システムダウン&誤作動

 某メガバンクのひとつが、統合システム稼働時に大わらわ。
ハッキリ言って、無能だ馬鹿だとか笑うよりも、「あの現場にゃ居たくない」という感想が先に来た。
やっぱりシステム屋に腰掛けてる身としては、悪夢としか見えない。
2000年問題とか色々とこれまでも修羅場があった事だろうが、それでもあの規模でアレは怖い。
恐怖だ、悪夢だ、つうか俺なら現実逃避して、無感情に対処に明け暮れるしか無い。

 そう、動いて当たり前のモノが動かないという事がこれだ。
プログラマがどんな環境で、どんな進捗でやってようが、正しく動かなければ評価されない。
そう、クリティカルなシステムであっても、問題なく動かす為に我々が存在するのだ。
今回は、何が問題なのかまでは掴んで無いが、考えるのも恐ろしい一例として、記憶に残る事だろう。

 因みに、大わらわなあそこには、私の知り合いが居ました。
彼曰く「俺の担当部門じゃ無いよ」との事。
「良かったね」とは言えない、せめて言えても「お前も気を付けろよ」ぐらいか。
チェック不備なのか、結合テストに問題があったのか、それとも・・・。
とにかく、こういう時には管理している受注会社が何処まで責任取るのかなぁ。
下手すっと、稼働前に受領書貰えてないってケースはままあるからね。
キツイプロジェクトになると、受注や納品とかの線引き後回しでまわしてしまうのが日本の商売だからな。

私と月に付き合って

『私と月に付き合って』
 著者:野尻抱介
 
 ロケットガールシリーズ第3作です。
ソロモンの花火はそれなり評価され、他国のミッションに協力する様になりました。
で、ターゲットは表題にあるとおり『月』です。
なんか風呂敷が広がってます。
しかし、既に実績のある事なので、現実的で無いわけではありません。
 
 ただ、力学的に証明されていようと、アクロバットはアクロバット。
迷っている時間すら無い唯一の選択かも知れないが、もちょっと緊張感が欲しかったかな。
月に昇る地球は、俺もこの目で凄く見たい光景のひとつだ。
 
 実際に他の天体に降り立つ技術を確立したのは、米国だけです。
何故続かなかったのか?は、ここを読んでいる人ならばご存じの通り。
今回も月着陸のシステム最小構成、アポロに比べれば呆れる位の内容。
でも、作中ではアリアンスペースの技術という事になってます。
まぁ、商用ベースの運用ならば、間違いなく世界トップです。
たとえ信頼性が低かろうが、バンバン打ち上げればノウハウも貯まる。
そうして世界トップの衛星打ち上げ屋になったのだ。
 
 今回出てきたロケットは、静止軌道へ6t超を送り込めるアリアン5。
でっかいです、H2では敵わないっす、でも一度花火になりました。
が、花火の10日後には平然とアリアン4の打ち上げを成功させています。
やっぱ図太いんだか、自信があるんだか、とにかく凄いのは確か。
アリアンのロケットを見ていると、H2がいかにタイトなロケットかが解ります。
H2はまんま日本を象徴するロケットです。
小型・高性能、後は安価が付けばまさしく日本製品なのですが。
大量生産ができないので、高価になってしまっています。
 
 個人的には、ドイツと日本でロケット造ったら壮観だろうと思う。
が、そこはそれ先の大戦の敗戦国「ドイツはロケット(V2)造っちゃいけない」って国連決議って未だ生きてた様な気が。
ヨーロッパの宇宙開発はフランス主導の裏返しかもね。
日本の空母導入はともかく、核武装は納税者の一人として断固反対する。
 
 つうか、俺の税金は宇宙開発にこそ使って欲しい。
馬鹿な首相の外遊だとか、利権絡みのODAとかでばらまかれるくらいなら、リスキーな科学技術への先行投資の方が余程納得できる。

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Apr.9,2002 (Tue)

SF0535

『われはロボット〜I,ROBOT〜』
 著者:アイザック・アシモフ
 訳者:小尾芙佐
 
 読了!
 
ロボット工学の3原則
 
【第1条】
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
 
【第2条】
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第1条に反する場合は、この限りでない。
 
【第3条】
ロボットは、前掲第1条および第2条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
 
(ロボット工学ハンドブック、第56版、西暦2058年 )
 
 
 あまりに有名なこの3原則は、現在から約半世紀も前に考え出された。
ロボットという、人間に対して奉仕を行う存在に人間が与えた倫理である。
奉仕者に奉仕者たる事を望む上で、このうえない誓約・制約であろう。
 
哀しく、そして切ないお話である。
 
 物語自体は、どちらかというと3原則になぞられたパズルというか推理となる。
人が与えた3原則という倫理故に、彼らはジレンマに揺れ動く。
いつだってロボットには悲哀がつきものだ。
 
 ようやく読みました。
科学技術が産み落とす、沢山の悲哀のなかのひとつです。
正確かつ高速に仕事をこなす産業用ロボットが誕生してずいぶん経ちます。
マニピュレータの技術は向上しましたが、多足歩行を含む人型はこれからです。
「足なんて飾りです。えらい人にはわからんのです」
 という意見(笑)もあるが、人間は執着せざるを得ない。
 
 ロボット3原則と言えば。
某年某月、某大学の某学科の某入試問題で馴染みの方も居るでしょう。
(↑えらい限られてるな、詳しくは日本海沿いの某大学の赤本を調べてみましょう)

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Apr.10,2002 (Wed)

Googleロボ

 ロボット検索という表現は、SF的にアレかもしんない。
本題を言うと、Googleでようやく@Niftyの【入鹿屋】が検索に引っかかってくれる様になった。
検索して判った事だが、not(のとや)さんのnDiaryサイトにあるnDiary Antennaに何故か登録されていた。
はて、誰かがタレ込んだ(←なんて言いぐさだ)のかな?
というか、Ruby関連でなんかあるとしたら、やっぱり一歩さん系統経由だと思う。
後は同じくGoogleをはじめとする、ロボット検索エンジンか。

 ああ、サイト自体がズルズルと移行中・試用中な状態だから、相互リンク先にキチンと連絡してない。
いい加減、メールでキッチリ流さないとダメだな。

龍勢祭

 プラネテス(1)にあった記述で気になって、ちょいと調べてみた。
秩父で行われている龍勢祭(10月第2日曜/吉田町・椋神社)というのは、実際にあった。
要は、でかいロケット花火を打ち上げる祭りである。
起源は、諸説紛々で龍勢の技も口伝によるものなので、その真相を知る事はできない。
プラネテスには、起源は1725年と書かれている。
厳密にいえば、これは最も古い記録が享保10年(1725)年に書かれた椋神社縁起という書物ということ。
だとしても、日本人は2世紀以上前からロケットを打ち上げていたのだ!

 はいそこ!「そんなんでっかい火矢じゃねーか」なんて突っ込みは却下だ。
中華帝國でそういう行事があったかも知れないが、取りあえず日本で残ってるんだから良しとしたい。
野尻抱介のいう"祝祭的乗物"という意味合いが感じられるね。
10月に自分が何処にいるかは全く分からないのだが、これは一度見に行かねば!

『ふわふわの泉』

『ふわふわの泉』
 著者:野尻抱介
 
 ふわふわです。
ふわふわがたくさんでてきます。
よのなかふわふわだらけです。
 
 まぁ、そういう記述はどうでもよいか。
野尻抱介の女子高生シリーズ(←いったい何時できた?)です。
どうも彼は女子高生が大好きというか、そういう属性を持った作品を書かないと気が済まないのかなぁ。
まぁ、そういう茶々はさしおいて・・・。
 
 出来ちゃったら大ブレイク所か世界を変える素材(技術)が、こんかいのネタです。
 
 因みに、産業技術総合研究所が立方晶窒化炭素の世界初の合成に成功している。
合成には成功したが、作中の様な真空を内包した状態ではないので、空気より重いです。
つうか、そんなんが造られて量産できたら、世界は変わってるって。
カーボンナノチューブ同様に、実用化応用化はまだ先な素材です。
 
 物語は主人公がふわふわ(立方晶窒化炭素の特殊結晶)を偶然生成してしまう所から始まる。
「一生遊んで暮らす」という至極真っ当な動機で生産技術の確立に向け開発を進める。
そして、起業&成長&大儲、とまぁサクセスストーリーをサクサクと進む。
が、当然色々と世俗の問題が多いわけで、この辺りの俗っぽさを出すのはロケットガールと同様か?
俗っぽいと言うが、結局は塩梅次第だと思う。今回の作品では、多少アンバランスな気がした。
 
 でも、OKだ。
俺は十分面白かったし、こういう作品は好きだ。
女子高生が未来への扉のひとつを開くお話です。

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Apr.11,2002 (Thu)

お休み

 体調不良である。
つうことで、今日は仕事はお休みを頂きました。
哀しい事に、出張中の方がお休みが取りやすいです。
いや、有給とかじゃ無くて、風邪だのなんだのでのお休みがね。

 朝、リーダに電話をかけて「休みます」と連絡しました。
そこからまた布団に潜ると、途端に寝ます。

次に起きたら14時頃でした。
で、「ああもう14時かぁ」と思ってトイレに行き、また布団に潜りました。

次に起きたら18時頃でした。
で、「ああもう18時かぁ」と思ってトイレに行き、また布団に潜りました。

 が、いい加減腹が空いている様な気がしました。
食欲があるようです、頭痛も無くなってます、飯を喰う気になってきました。
車に乗って吉野屋行きました。
牛丼を喰らいます。
帰ります。
寝ます。

 何にもしなかった一日でした。

 え〜、実はこの日は本社から重役が宇都宮に来ていました。
某本部長で、ソフトウエア事業全てを統括している重役です。
管理職では無く経営職というやつで、私のン倍の年収です。

 正直「何しに来たの?」というところです。
実際は東京出張のついでに寄って、本社と離れている社員と交流てなところ。
まぁ、そうでもしないと本社との繋がりがどんどん薄れてしまいますからね。
で、私はこの日休んだが為に、酒の肴になっていた様です。
居ないのでしょうがないというものですが、「入鹿(実際は本名)に会いたかったのに」という事を言っていたらしいです。
冗談じゃありません。
タダ酒逃したのは痛いですが、重役と仲良くするのは好きじゃ無いです。
しかもその重役が苦手ならばなおさら。


Apr.12,2002 (Fri)

フーリガン対策

 ニュースで警察のフーリガン対策が報道されている。

 で、インパルス(圧力水小銃)にネットガンだぜ?まさに暴動鎮圧用だな。
ポリカーボネイトかなんかで造った盾とか、プロテクターの類も新調された様だ。
金かかってんなぁ・・・。
正直、プロスポーツにそこまでエキサイトした事が無いから、心情は解りかねる。
フーリガンなんて外国語で言っても、日本人だって素養十分だぞ。
なんせ、祭の国だからな。
祭りで人が死んだっておかしか無いし、チンピラや暴走族が祭で騒ぐのはいつもの事。
サッカーが好きかなんて関係ない、なんせその日は国をあげての祭なのだから。
ホント警察の警備担当者に同情しますな。
頑張って、死者と殉職者出さないようにさ。

まぁ、それはそれで色々と

 昨日は体調不良にて仕事を休んだ。
体調不良と言ってもまぁ、都合の良い言い方というヤツで、主に一身上の都合等と同レベルだ。
まぁ、仕事が遅れて困るのは自分自身だから、有給が切れない範囲でならば別に問題は無い。

 で、昨日は本社から役員が来ていたらしい。
まぁ、本社離れて仕事している連中を見に来ただけだ。
なんつうか、開発部門を統括している社長の手前に居る上司なので、年収は私のン倍ある。
正直な感想は「何しに来たんだ」だ。
私自身はその夜の飲み会には参加していないので、どうでも良い。
うざいとまで言うとアレだが、そんな上の上司と仲良くしようって気はあまりない。

 だからって休んだ訳じゃないぞ、念のために言うが。

『蟲師』(2)

『蟲師』(2)
 著者:漆原友紀
 
 え〜「アフタヌーン」(季刊増刊)でやってる『蟲師』です。
ジャンルとしては、伝奇とか妖怪的なものになるのだろうか。
この作品世界において怪異とは、蟲が引き起こすものとなっている。
もちろん蟲だけでなく、同様に人が滅多に感じ得ない「神」の様な存在も当然ある。
蟲とは厳密に定義した存在では無い。そして定義する必要など無い。
そういう世界です。
 
 正直な所、こういう作風な人が出てきて、連載続いてホッとしてます。
一時期の「勇気・努力・勝利」というジャンプ3段活用な漫画が席巻、
そこを泥臭いマガジンが追い抜き、最近じゃアキバ系萌え漫画必須になっている各漫画雑誌が多いなか、
こういう作家を大切にせねばなりません。
 はい、そこで読んでる人。
好きな漫画は必ず新刊で買いなさい、でないと作家なんて簡単に消えます。
 
 なんでもこの作者、コレが実はデビュー作らしい。
う〜む、やはり最近の新人(エロ上がりは除外したいが)には驚くね。
つうか、広く読んでる人には当然なのかも知れないけどね。

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『ロケハン』

『ロケハン』
 著者:陽気婢
 
 はぁ、なんつうかまた幸薄そうな主人公を書いてるねぇ。
え〜エロ上がりで、やっぱりソフト路線とはいえ書き続けている陽気婢の最新巻です。
とは言え、今回はサンデーGXという雑誌のヤツです。
 
 自主制作映画とAVが絡むお話。
主人公とその友人(監督)のお話を軸に、なるようになるとしか言えない展開です。
雑誌が雑誌ですんで、それほど露骨では無いです。
例え露骨OKなエロ雑誌でも、まったりとしたヤツしか描きませんけどね。
 
 こう言ってはなんだが、最近とみに切れ味が無いというか、別の芸風で固定というか。
とにかく、惰性で買ってるんだかどうだか解らない状態になってしまっています。
買って、読んで、読み返して、「何で買ったんだ?」と悩む。
なんか、ここ最近は陽気婢の本を買うとそんな感じです。
でも何故かダラダラと買い続ける・・・謎だ。
 
 陽気婢の漫画の描写自体は淡泊。
曖昧で優柔不断、その場に流される人物が主人公である事が多い。
多分に作家自身が反映されているのだろうが、そういう人間が多いのも事実。
しかし、なんで俺この作家買い続けてんだ?やっぱり謎だ。

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Apr.13,2002 (Sat)

水戸

 昼過ぎに4号をダラダラ走っていた。
いわゆる青い看板が出てくると、そこには「水戸」とあった。
まぁ、栃木に居ればよくある事だが・・・。
と思った瞬間、私は国道50号に入った。
水戸には茨城大学がある。
そう、砂上の楼閣大学時代の友人O本が、そこで学生をやっているハズだった。

 下館辺りで取りあえず電話を入れてみる。
が、携帯に入れていた電話番号を未だに使っているかどうかは謎だ。
まぁ、とりあえずと思いかける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・ただいま電話に出れません」
 むぅ、違ってるかどうかも解らない。
とか思っていると着信が入った、O本だ。

「O本ですが、入鹿君ですかぁ〜?」
「おお、入鹿だ。今日は学校無し?」
「ああ無いよ」
「バイトも?」
「ああ無いけど、どうしたん?」
「今、下館の辺りに居てさぁ、水戸まで行こうかと思ってんだけど時間ある?」

 という具合に会う約束をした。
で、後は水戸まで一直線。
それなり時間かかって茨城大学に到着した。
そっからまた電話をかけると、今度は通じないと来ている。
3度目にかけたら、かかったのだがまたもや「出れません」である。
まぁ、さっきの例もあるし、直ぐにかかってくるだろうと茨城大の周りをグルグル。
してると、また電話がかかってきた。
電話では正門の方へ来いとのこと。休日なので、普通に大学内に車で入れるらしい。
グルッと回ってわかったが、水戸の茨城大のキャンパスって狭〜い。
特に用地を大量に喰う施設を持ってないのだか、要らないんだか。

 正門に行くと、見覚えのある髭面が見える。
ようやく合流して大学内に車を止める。
どうも図書館に居たらしく、着信があったからといって直ぐに出れなかったらしい。

 O本が荷物を取りに戻り、O本のRF400の先導で下宿へ。
大学の直ぐ近くに下宿を借りている様だった。
入ってみた下宿は、まんま下宿。
さすが国立大学・・・やっぱ同じレベルの下宿が存在してるのね。
ついでに言うと、私と同じく汚い部屋だった。
まぁ、彼の方がよりマシという表現が適用できるのだがね。
そんでまぁ、たわいもない話をつらつらと。

 彼は砂上の楼閣大学では、私と同じく農学部に所属していた。
で、現在はというと、茨城大学で4年生になる。
仕事を辞めて去年から編入しているのだ。
現在やっている学問は宇宙物理学、先攻はブラックホールにするらしい。
編入前に話した時に「宇宙物理やる」と聞いてはいた。
当時私が出した感想が、「金にならんなぁ」であった。
彼も、「俺もそう思う」と笑って言ったものだ。
が、冗談でも何でも無く、編入して勉強している。
金にならん、お先は真っ暗、勉強が終わる頃は結構老けてる、と考えるのが普通。
が、羨ましい事には変わりが無い。
万難を排してという訳にはいかんだろうが、今やりたい事をやるのが大切なものだ。

 雑談の話題、

 ・スーパーカミオカンデの事故話
 ・日本のロケット
 ・大学話
 ・宇宙線
 ・日本の技術屋
 ・etc

 まぁ、いつもHALとやってる様な話だが、切り口が違う。
久しぶりにあったO本は物理屋になっていた。
後は、彼が大学に編入した経緯を細かく聞いた。
どういう手続きで戻ったのか興味があったからだ。

 雑談をしているうちに腹が減ったので、飯を喰いに出る。
ちょっと離れた海鮮系のレストランへ。
とは言っても、回転寿司に併設されているので、レストランと名乗る程では無い。
そんな事はどうでもよい。
 飯を食い終わると、時間つぶしにレンタルビデオなんぞ。
茨城大近くのTUTAYAでビデオを借りる。
なんか面白いのと聞くので、取りあえずは「ブラッド,ザ・ラスト・バンパイア」と「ディープ・ブルー」を借りる。
前者は、プロダクションIGの秀作映画。
後者はもちろん、「パックンチョ」なアレだ。
で、雑談の中であさりよしとおのHALを引き合いに出した話があり、是非物理屋な彼に読ませたかった。
という訳で、今度は「HAL」を探してそこら中をかけずり回る。
6軒目にしてようやく獲得した。
下宿に戻りビデオを観る。
ブラッドの切れ味がお気に召した様だ、なによりだ。
で、今度はパックンチョだが、どうも疲れたらしい。
ホラー映画の法則に則った話の展開により、先が解りすぎるのがダメらしい。
パックンチョを観る映画だと割り切れ無かったようだ。
しょうがないので、ジョーズ系の異色映画「シャークアタック」を勧めておいた。
脚本・映像・演技、いずれも「ハァ?」と言いたくなるレベルの作品。
だが、鮫が本物という、非常にイタリア人らしいおおらかな作品ですな。
ああ、見方が歪みすぎたかな?

 夜も遅くなってようやくHALを読み出す。
大笑いである。気に入って貰った様だ。
O本曰く、「ネタとして最高」らしい。
物理屋さんの間でも広めて欲しいものだ。

 一通り不謹慎な話題で盛り上がった後に、シュラフを借りて寝た。
あれ?先週似た様な事があった様な・・・。

 何故かO本宅には「ラブひな」が全巻揃っていた。
読んだことが無いので、読むとする。


Apr.14,2002 (Sun)

水戸二日目

 11時頃に起床。
シュラフを片づけて、煙草を吸う。
ついでに「ラブひな」の後半を読むとする。

 しっかし、なんつうかコレがあそこまで流行ったか・・・。
ファンには悪いが、あまりに典型過ぎて正直困った。
が、よくよく考えれば万人向けで、サービス多いラブコメが当時無かったのかも知れない。
ヒネたストーリーが多いだけに、こういうものこそ受けたのかなぁ・・・。
最近少年漫画自体から遠ざかっているので、正確な分析もできない。

 取りあえず昼飯へ出る。
さて何処へ・・・と考えたのだが、結局「天下一品」通称:天一へ行った。
久々にあの濃ゆいスープを飲む。
うむ、これはラーメンでは無い。私は毎日は食えないが、嫌いでは無い。
しかしこれは「てんいち」であって、ラーメンと言うのは如何なモノか?

 飯を喰い終わると、何するかも思いつかないので、太平洋へ。
大洗海岸の方へ出て、O本行きつけの昼寝スポットへ。
ああ、平日の昼間からこんなところに寝れたらなぁ・・・等と夢想してみる。
が、今はSEやってんだから、無意味な想像だ。
少なくとも5年は働くつもりでいるので、今は考えない事にしよう。

 ダラダラと過ごしていると、それなりの時間になったので宇都宮に戻る。
一度O本宅に戻り、ルート確認。
来た道は成り行きで4号と50号で来ていたので、帰りは早いルートで帰る。
国道123号と県道を併用するルートで、バイクで宇都宮市内から1時間切った事があるルートだと言う。
まぁ、法定速度ではまず実現できない時間だが。
それでも、距離がグッと少なくなるので、少なくとも来た道と比べても1〜0.5時間程度は短縮できるだろう。
オドメータをリセットして距離を測っておこう。

 O本と別れ、国道123号を北東に向け出発。
が、あれよあれよという間に茂木を通過。
アレ?茂木と50kmも離れてい?これはえらい違いだわい。
なるほど、これならば夜間であれば宇都宮から1時間ちょいで茨城大まで行けるわ。
日曜の昼間でかかった時間は1時間40分くらい。
宇都宮市内の混雑が無ければ、やっぱり1時間20分位で彼の下宿まで行けそうだ。
はぁ、近いねぇ。
先週行った葵2の自宅よりも近いかもしれない。


Apr.15,2002 (Mon)

HTML4.01(Transitional)

 このページのソースにおいて、下記の様に高らかと宣言している事は、実は嘘です。

 !DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional

 ここでW3Cでチェックすれば判るのですが、全然準拠してません。
仕切にラインを用いている辺りで、ラインの太さを直に書いている。
見栄え用にテーブルを用いているのだが、細かな指定をHTML上でやってる。
実はCSSに記述の無いクラス名が入っている。
等々。

 W3Cのチェックプログラムをクリアするには、nDiaryのフィルタ(自カスタム)が生成するHTMLと、
テンプレートの直指定の記述を弄れば、取りあえずは[NoError]にはなってくれます。
が、[NoError]になったからと言って、それがHTML4.01の目指したものか?と言うと、
コレが全く違うんだな。

【W3C】HTML_Validation_Service

 元々HTML自体がSGMLの概念を使って、ちょちょいと実装されただけのモノだった。
が、世界的に広がっちゃったものだから、標準を策定しようという事でW3Cという団体ができた。
彼らはHTMLの規格を勧告するのであって、それが標準か?と言われれば、否である。
それに、HTML自体がブラウザ戦争に引きずられる格好で、拡張もあった訳だ。
 時たま見かける[HTML4.0]のスタンプバナーは、あくまで
「勧告した仕様に照らして、エラーではありませんよ」
 というお墨付きであって、
「HTML4.01に準拠はしてるが、実際のソースはどうよ?」
 となると、W3Cが目指したものじゃ無い。
 SGMLに端を発している通り、W3CがHTMLに望む姿とは、文書構造の定義であって、
見栄とかをソースに直に書くなんて事は、言語同断なわけだ。
 だから、
「見栄えに関する記述は全てCSSに書けやコノヤロウ!」
 という事になる。

 ただ、私が思うのは、Transitionalよりもっと緩いのが必要なんじゃないの?という点。
HTML4.01の仕様書を読んで頂ければ分かるのだが、Strictなんて一般のページじゃ正気の沙汰じゃ無い。
厳密さというのは必要かも知れないが、だったらSGMLで良いじゃん。
DTDまで書けるヤツがどうにかすりゃいい。
「そのためのTransitionalだろ?」
 という意見が当然出てくるのだが、やはり閉塞感は否めない。
策定して勧告しているW3Cにとっては、Transitionalが最大限の譲歩かも知れない。
ちょっとは標準を考えているだけに、私の様な半端物が悩むのだろう。

 余談だが、W3Cの勧告に完全準拠したHTMLを吐き出すエディタってのは存在していない。
何故って?
勧告にある仕様で、現行のブラウザ全てに実装されてないものが実はある。
仕様拡張を牽引していたのは、実はあの2大ブラウザだから。
2大ブラウザの元独自仕様は、IEのが取り入れられて、NNのが蹴られた事がある。
 まぁ、最後のは関係無いが、そういう状況な訳だ。

 なんつうか、このページの場合だと、nDiaryの標準サンプル使った方が準拠しやすいかも?
でもまぁ、捻りは無いがこういうデザインなので、このままどうにか出来ないものか。
という訳でCSSと雛形をまた弄ってみる。
外面だけでも準拠させてみるかいな。


Apr.16,2002 (Tue)

某社

 件のメガバンクの問題にはあまり触れたくない。
何人かの人には話題として出しているが、まぁ困ったものだ。
言いたいことが沢山あるんだもの。

 政府の財政委員会で、某社のトップが呼ばれてモゴモゴと困った答弁をしている。
こう言っては何だが、現場じゃ「アレとコレが巧く行って無いから、多分旧何銀の何件がしばらくかかる」みたいなのが出てるんちゃう?
上まで情報が上がって行く段階で、責任所在の曖昧化をしてどっかが逃げてるんじゃ無いのか?
悪いことが続く状況では、「ココとソコは大丈夫です」的に言った方が良いんじゃないの?
現場レベルの管理者であれば、そういう情報は絶対持ってるハズだ。
つうか、そうで無いとリカバリ作業自体が動かないよ。

 では何故そういった情報が出ないのか。
この期に及んで、未だ3行の間でのネガティブな主導権争いがあるのじゃないのか?
という邪推を呼び起こす。

 不具合を出しているエリアと、欠陥があるエリアが必ずしもイコールでは無い。
しかし、今顧客が一番必要としている情報を開示出来ない・しない体制という事が色々と物語る。

ハヤカワ

一歩さんより、支援物資が到着。
つうか、昨日早めに仕事を切り上げて郵便局に受け取りに行って来ました。

SF0309 星屑のかなたへ
SF0322 時の凱歌
SF0468 竜の卵
SF0492 火星人の方法
SF0660 明日にとどく
SF0905 創世伝説(上)
SF0906 創世伝説(下)

 多謝!


Apr.17,2002 (Wed)

知らない世界

 侍魂ってサイトがある。
先行者が人民日報に出た辺りで、面白可笑しくリポートしてたのを憶えている。
誰が見てもトホホなロボットだが、殊更脚色してパンチ力は十分だった。
が、それまで。

 で、最近幾つかのサイトまわって知ったんだけど、あの手のサイトがあの後ドッと増えたらしい。
そいで、色んな争いが起きたとか起きないとか。
草の根ネット時代から続く、喧々囂々罵倒中傷時間無制限一本勝負なヤツが大量に出たらしい。
大変である。

こういう事は、このサイトをウオッチしている某が詳しそうだ。
つうか、某のサイト潜ってんじゃん。
他のサイト知らんから、どうしようもない。

 俗に言うネタという事で、当事者達が削除して逃げてもログを保存している人間が、とっとと無料スペースに再掲載する。
そういう土壌というか、システムができあがっているので、ネット上の喧嘩も一苦労だな。
例え気を付けた所で、そういうログを保存する人間が一人でも居ればそれでいい。
そのログが2ch等の匿名掲示板に上げれば途端に再保存、ミラーが作成される。
考えてみれば、凄いシステムだ。
このシステムって、なんか使い道ないものか。

 それはそれでおいといて。

 取りあえず、私は2chには関わらない様にしてきた。
何故って、大変だからだ。
そりゃ2年前ならともかく、もう無理っぽい。

 それに、AAがあそこまで行くとは思わなかった。
でも、オープンでフリーな題材って意味では非常に興味深いね。
でもちょっと今から再び見に行くのは無理。
たま〜に、覗くのが精一杯。


Apr.18,2002 (Thu)

消費せよ!

 え〜西のエヴァンジェリストから、
「さっさと読み進めなさい」というご意見がございました。
済みません、最近行き帰りのバスは寝る時間になってしまってます。

 という訳でも無いが、本日より「創世伝説」に手をつけよう。

 先週O本と汚い学生下宿の四畳半で、壮大なる宇宙の話をしたのが最後だったな。
なんとも笑える状況かもしれんが、それはそれで乙なモノだ。

 あ〜時間が欲しい。
生きるのに役に立たない知識と経験を積む時間が欲しい。
脳はひとつで十分だが、経験の為のインターフェースが2つ以上欲しい。
攻殻機動隊のフチコマ(AI)の様な欲求だな。
「情報の取込(学習)に時間がかけられるじゃないか!」
より完全なネットの構築に対する欲求とかいうヤツか?
まぁ、方向性を間違えると、アーリアな超人願望になっちまう危険が無い訳でもない。
欲求の起源と目的がすり替わらない様に注意せねば。

CART第3戦

 CARTシリーズの第3戦:ロングビーチのダイジェストをやっている。
なんつうか、野蛮だよなぁ。
外見がフォーミュラカーだからよけいにね。
あの高速巡航マシンで、あのコース走っちゃうんだからなぁ。
正気の沙汰じゃ無いよなぁ。

だから大好きさ!CARTってさ

 第4戦は「もてぎ」である。
オーバルコースだ!これこそCARTのベストフィールド。
300kmの巡航速度、それを超えるトップスピードでの駆け引き。
う〜ん、野蛮、野蛮だよ!

ActiveRuby

 やるひとって居るんだなぁ・・・。
試しにnDiaryをVBで包んでしまおうか?
かなり後退な行為にも見えるが、普段の道具がVBなんで意外にやりやすいんだよね。
正直VBで複雑なテキスト処理なんて冗談じゃ無いからね。

 ・・・試しに256本の邪道編買ってくるか?


Apr.19,2002 (Fri)

伺か

「何か」の後継。
ペルソナウエアと悶着があって、2chで非難轟々な時期は見てた。
そいで、いつのまにやら公開停止になってた。
しばらく見てなかった。

 が、いつのまにやら再開しとるがな。

何時の間にやら相当バージョンが進んでいる。
560Xの時は、負荷が高くてとてもじゃ無いが使い物にならんかった。
で、i1124(93J)では、それなり動く。
もうちょっとビデオ周りの処理が速ければ、快適なのだろうがね。
しかし、1024*768では通常サイズではでか過ぎる。
モジュールの名称が、攻殻機動隊ちっく。
いや、単にGhostとShellという呼び方してるだけだけどね。
通常は、偽AIと画像がセットで配布されているので、セットでゴーストと一般的に呼ばれてるらしい。
一般受けしても良いのだが、会話が一般向けでは無い。
つうか、もろヲ的だ。
その偏りが個性ともなるのだが、総じて黒い。
まぁ、それが良いのだが・・・。

仕事ぉ〜

 ちょっと加速気味。


Apr.20,2002 (Sat)

歯が痛い

 歯が痛い。
思考が鈍る・・・つうか、考えられん。
寝られん。

 ああ、ダメだ。
何もできやせん。


Apr.21,2002 (Sun)

歯痛2日目

 痛い、つうか思考が散漫とする。
せっかくの休みだというのに、何をやる気にもならん。

『サムライガン〜月光〜』

『サムライガン〜月光〜』2巻
 著者:熊谷カズヒロ
 
 サムライガンの続編である、サムライガン〜月光〜である。
元々のサムライガンを知っている人であれば、ある程度は想像がつくだろう。
前作とは時系がちゃんと繋がり、多少後の時代となる。
架空の日本なので、時代的には維新後である。
内容としては、基本的にアクションなのだが、スチームパンクが混じってる。
 
 前作では、サムライガンと呼ばれる者をドラマの対象としていた。
が、本作では2人の少年少女を中心としたドラマとなる。
いわゆる運命の少年とか少女というヤツである。
よくあると言ってしまえばそれまで。
だが、そういうのとは別にやはり魅力のある作品だと思う。
 
あと、紙面が黒い作家って最近少ないっちゃ少ないのとね。

bk1 / amazon / Yahoo! / 旭屋 / Jbook / 紀伊國屋 / 楽天 / skysoft


Apr.22,2002 (Mon)

ちょっと変えてみた

 サイトの主要画像をPNG形式に替えてみた。
これまでは殆どがGIF画像で、それなりまともなソフトで生成してる。
PNGの方が意外と圧縮が効くので乗り換える事にした。
それと、ついでにトップ絵も替えてみた。
ソースはもてぎで撮ってきた写真である。
あるエンジンのカットモデルだが、ここに来る人間なら解るだろう。
GPシリーズが2stに染まり始めた頃の遺物だ。
正直、これを使ったV10/NAなF1エンジンを見てみたかったな。

アレ

 「ぬるぬるぐちょぐちょ」じゃなく「ふわふわさわさわ」だった。

伺か(2)

 普通のShellを使っていると、あまりにビデオリソースを喰らうので、ドット絵に変更。
Ghostの方を、Appleネタな「あくあ」にしたので、ドット絵なShellがあったのだ。
でかいヤツはそれなり良いが、ノートの限られた表示領域では小さい方が良い。
ただ、もうちょっと小さいバルーンにしたいものだ。

 使用中のデスクトップ[Png:43kb/640*480]

 ↑43kbなんてへっちゃら♪という方は、上のスクリーンショットをみてくれ。
ちょっと読みにくいかも知れないが、こういう話題を出すの夜中1人笑ってしまって困る。
ハッキリ言って、デスクトップアクセサリな使い方しかしてないが、十分笑える。
まぁ、SFネタを喋り続けるGhostとか、日本史ネタを喋り続けるGhostとか、色々居るわけで。
究極的に言って仕舞えばだ、自分でGhostリリースして、毎日更新している内容を喋らせるとかできる。
もちろん、Ghostを使っている人間が毎日アップデートするという前提だがね。
以前、そういうネタが一歩さんのサイトで出ていたが、実際万人向けなそういうサービスは無理か?
せめて、ヘッドラインセンサと同じように、PiloWebの定義領域だけ引っこ抜くてのもアリかと。
う〜、最近プライベートな時間にコード書く気が起きない。
某仕様も膨らみっぱなしで、まとめてないし・・・。
つうか、他人の造ったソフト弄ってあそぶのが関の山では、なんかこう危機感が出るな。

 うりゃっ!(気合いを入れてみた)
・・・・・・・・・・デスクトップ上では次の会話。

あくあ:「iMacの角に頭をぶつけてしんでしまえ!」
SE/30うにゅ:「角があればな」

 笑えるが、気力が萎える。


Apr.23,2002 (Tue)

 トップ絵また変えました。
ある程度回ったら、トップ絵のログを出します。
で、トップ絵だが、これはなんでせう。

 以下はCART認知度向上の為のものです。
長いですが、CARTを全く知らない人は読んでください。
CART関係の事をご存じの方は読まないで下さい、突っ込み所が多いので(言い訳)

最も野蛮なレースを君に

 注意! 長いです 無駄に
(&球技よりもモータースポーツが非常に好きな人間が書いてます。)

 CARTシリーズ第4戦「もてぎ」も近づき、広告も佳境に入っています。
そんなTVCMのひとつに、「〜ワールドカップじゃない〜」でというコピーを使ったモノがあります。
意図はともかく、言葉だけ取れば非常に正しい事を言っとります。
でわ、雑多ネタ紹介の時間です。

 そもそもCARTシリーズとは、なんぞや?

「F1みたいな車が走っとるが、F1では無いらしい」
「F1じゃ無いなら、F1より下のレベルの自動車レースだな」
「ホンダにトヨタ?でもF1じゃ無いの?」
「ああ、Indy500の事ね、違うの?」

 違っている様で、それなり合ってます。
まず、言葉の基を言えば、CARTとは「Championship Auto Racing Team」の略称です。
端的に言ってしまえば団体名、通称としてワールドシリーズ(ローカルレースでは無い)として開催されているチャンピオンシップです。
現在のいわゆるCARTシリーズというのは、「CART FedEx Championship Series」を指します。
FedExの名が入っているのは、シリーズのスポンサーがFedExだからです。
ここで、注意して頂きたいのは、最も歴史あるハイスピードレースであるIndy500は、現在のCARTシリーズとは別物ということ。
ではIndy500とは何か?
Indy500はレースの名称であって、シリーズ名では無い。
正式には、「The Indianapolis 500-Mile Race」でIndy500は通称だが、正式名と行ってもおかしくは無い。
IMS(インディアナポリス・スピードウエイ)で行われるIndy500は、現在は「Indy Racing League」というレースシリーズの1レース。
そして、米国において最も重要なモーターレースイベントなのだ。
「Ladies and gentlemen, start your engines.」で始まるスタートはモータースポーツファンであればご存じのハズだ。

 2002年のCARTシリーズ開催地をリストアップすると、
 [Sr,Date,Name(States or Nations),mi,Type]

01,03/10,モンテレー(メキシコ),2.1mile,street
02,04/14,ロングビーチ(カリフォルニア),1.968mile,street
03,04/27,ツインリンクもてぎ(日本),1.548mile,oval
04,06/02,ミルウォーキー(ウィスコンシン),1.032mile,oval
05,06/09,モントレー(ラグナセカ/カリフォルニア),2.238mile,circuit
06,06/16,ポートランド(オレゴン),1.969mile,circuit
07,06/30,シカゴ(イリノイ),1.029mile,oval
08,07/07,トロント(カナダ・オンタリオ),1.755mile,street
09,07/14,クリーブランド(オハイオ),2.106mile,EX(AirPort)
10,07/28,バンクーバー(カナダ・ブリティッシュコロンビア),1.781mile,street
11,08/11,ミドオハイオ(オハイオ),2.258mile,circuit
12,08/18,ロードアメリカ(ウィスコンシン),4.048mile,circuit
13,08/25,モントリオール(カナダ・ケベック),2.747mile,circuit
14,09/01,デンバー(コロラド),1.65mile,street
15,09/14,ロッキンガム(イギリス),1.479mile,oval
16,09/21,ユーロスピードウェイ(ドイツ),2.023mile,oval
17,10/06,マイアミ(フロリダ),1.540mile,street
18,10/13,メキシコ・シティ(エルマノス・ロドリゲス/メキシコ),2.48mile,circuit
19,10/27,ゴールドコースト(オーストラリア),2.795mile,street
20,11/03,フォンタナ(カリフォルニア),2.029mile,oval

 開催国は、アメリカ,日本,カナダ,イギリス,ドイツ,メキシコ,オーストラリア、という所か。
見れば分かるが、殆どオーバルコースかストリート、サーキットは過半には全然満たない。
第9戦に至っては、空港特設コースだったりする。
とにかく「舗装路さえ在ればレースなんて何処でも出来るぜ」なノリだ。
そして、「The Indianapolis 500-Mile Race」=Indy500が入っていない事が分かる。
殊更にCARTとIndy500の違いを明確にして見せたのは、現状を混同している人が多いからです。

 では何故に混同されたのだろうか?
答えは簡単、以前はCART・IRLという2シリーズが行われていた訳じゃ無かった。
まぁ、ここを書き出すと、CARTとUSAC愛憎の歴史を書く事になる。

 Indy500に端を発すインディカー・レースの歴史は、IMSの建設に遡らなければならない。
20世紀初頭、カール・フィッシャーによってIMSが建設される。
煉瓦によって舗装された、スピードレース専用のコースだ。通称ブリック・ヤード。
現在のIMSにも、当時の煉瓦舗装コースの一部が残っている、あの煉瓦帯がそうだ。
最初のIndy500は1911年に行われた。
二次大戦中に中断はあったが、ずっと続けられている。
当初、主催はAAAだったが、1956年からはUSACが引き継いでいる。
そして、1978年にCARTがUSACに造反独立、1979年より独自のシリーズを開始。
USACはシリーズを維持できず、Indy500の主催権のみを残しシリーズ管理から撤退。
インディカー・レースがCART主導に。
この間、米国のローカルレースがFIAのF1を脅かす存在に成長し出した。
が、1996年にUSACの支援を受け、IMS代表のトニー・ジョージがIRLを旗揚げ。
Indy500の開催権はUSACが持つ訳で、Indy500を行うシリーズをIRLにスイッチ。
あからさまなCART締め出しを開始する。
その後多少の歩み寄りもあったが、ホントに多少である。
Indy500を走れないCARTシリーズのマシンは、最早インディカーを名乗れない。
とにかくIndy500というレースは、米国では最重要なモータースポーツイベント。
そういった事を浮き彫りにした、事の顛末である。

 何故途中で別シリーズの旗揚げが可能だったか?F1等ではあり得ない事。
それは、インディカーのレギュレーションに因る所が多い。
基本的にレースチームは、マシンの開発を1から行わない。
レース用に市販されたシャシとエンジンを購入し、それからレースカーを造り上げるからだ。
つまり、新たなシリーズを立ち上げたとしても、レギュレーションをクリアすれば、誰だって出走できる。
F1も一応はそうなのだが、シャシとエンジンを1から開発したモンスターマシンにはまず勝てない。
モンスターマシンを買おうと思えば可能だが、恐ろしく高価でありメンテナンスも特種だ。
それに、F1のスペシャルエンジンの供給は細く、実績や性能があってもそれはサポートがあっての事。
ホンダに対して無限が偶然あった様に、都合良くスペシャルエンジンのサポートができるなんて稀だ。
これら恐ろしく高価な消耗品を消費しつつ世界を転戦・・・並の資金力では無理。
しかし、インディカーのレースの殆どは、アメリカ国内で行われる。
フル出場は無理だとしても、十分優勝ポイントを稼げるだけの展開は可能だ。
つまり、技術と根性とシリーズのある程度に参戦可能な資金さえ在れば、それなり活躍できる。
活躍できれば、有力なスポンサーが付く。
別の意味で制約が大きいかも知れないが、基本的にイコールコンディションによるガチンコが心情。
400km/hでバトルロイヤルする姿は、観客に多分にアドレナリンの放出を強要するが如きの過激さなのだ。
つまり、旗揚げ時点においてどちらのシリーズを戦うか?という選択は、各チームが容易に決める事ができたのだ。
そして、Indy500というレースの重要性を考えると、自ずと分かる。
アメリカでは、チャンピオンシップの優勝者は知らなくても、Indy500の優勝者は知っているという事態がままあるという現状なのだ。

因みに最後にCARTがIndy500を走ったのは1995年。
優勝したのは、チーム・クールグリーンのジャック・ビルニューヴ(現F1パイロット)だ。

余談だが、私がメンソールを吸うときにKOOLを吸う理由は
単にポール・トレイシーの走りにシビれたからだという
非常にミーハーな事に端を発しているのはここだけの秘密だ

で、2003年以降はCARTもIndy500へ出場出来るようにすべく、IRLに歩み寄る。
が、CARTがグズグズしてるせいで、ホンダは2003年以降のCARTへのエンジン供給のストップを決定。
ホンダはレースバカに見えるが、宗一郎亡き現在、完全なバカにはなりきれない。
これでCARTはエンジン・マニュファクチャーズのひとつを失った。
現状の、トヨタ,コスワース(フォード)だけでは全チームへのエンジン供給は不可能である。
CARTも「いったい何を考えているのやら」だ。
イコールコンディションによる戦いが、CARTやIRLの目玉である。
だが、だからと言ってマニュファクチャーズが離れる事態を引き起こしてはダメだ。
ホンダは企業体として見れば非常に尖った存在だが、フォードやトヨタとは企業規模が違う。
大きなレギュレーション変更に対応するのに一番大変なのだ。
安定供給があってこそ、イコールコンディションによる戦いが実現するのだから。
主役だけでは、レースは成り立たない。

それにIMSとUSACのやりようも気にくわない。
インディカー・レースを米国ローカルなもので終わらせたく無いからこそ、CARTはワールドシリーズ化(F1並)に踏み切ったのでは無いのか?
確かにインディは最高だ、そしてIndy500は世界で最も歴史あるレースのひとつであるのは確かだ。
しかし、稼げるから・国内人気のトップだから、とIndy500をカードに使うのは如何なものか?
CARTの連中だってアメリカ人だ、Indy500の重みは変わりはしない。
もちろん、それに至る問題は色々とあっただろう。
だからこそ、彼らが行うべきは他にある。
団体をまとめ上げ、F1と双璧を張るだけのものに育てるべきだ。
そりゃ、ひとつの団体が巨大なシリーズを管理する弊害はもちろんある。
F1を見ていれば分かる事だ。
だが、そこを乗り越えIndy500のスピリットを世界に広めるよう!
そう思ってCARTの連中は頑張ったハズだ・・・足下を掬われたがね。

現状でCARTやIRLがF1と十分に張り合っている、と思っている人が居たら誇張も甚だしい。
まだまだCARTはアメリカローカル色の強いレース・シリーズだ。
だが、世界に熱狂を引き起こすだけのポテンシャルを持っているのもまた事実。
単純明快,最速,最強,危険,野蛮,等々。
レギュレーションの穴を突く様な開発競争は無いにしてもだ。
観客を熱狂させるに必要な面は、ハッキリ言ってCARTの方が多く持ち合わせている。
だからこそ勿体ない。
米国中心の大いなる田舎レースで終わらせないよう、CARTには頑張って欲しいのだ。
CARTが歩み寄ると決めた今、勝ち誇って無いでIRLも歩み寄りを見せるべきだろう。

 最後に一言、F1でN・マンセルが好きだった人ならば、絶対CARTが気に入るハズ。
なんと言ってもバトル上等!で、究極に野蛮な競技だからだ。

ハヤリ

 あの日話をしたあの人に対して・・・ハッキリ言えば私信。
言い方を変えれば、応援すべき相手は実はたくさんいるのだよ。

 集英社の「跳ぶ」とかいう雑誌が昔F1を取り上げていた。
その時期だけ「F1ファン」を自称していた知人が意外に多かった。
そういうヤツらは、セナとプロストがスタート直後に接触→クラッシュした鈴鹿のとき、優勝したN・ピケを知らんヤツが多かった。
日本人ドライバーとトップドライバーさえ知っていれば良かったのだ。

 世界を舞台に戦う日本人アスリートと言えば?
今だと、ナカタだとかイチローと返って来る。
ドライバーはアスリートだという感覚が一般的日本人には無い。
別にマイナースポーツだからという訳でも無いが、あまりに哀しい。
FIFAワールドカップに出たのは良いが、キッチリ負けて帰って来た。
ベースボールに至っては、かなりのマイナースポーツ。
そこでひとつ言いたい。

WGPで活躍している日本人はどうなのだ?

 ナショナリズムをどうこう言うならば、まずこっちが先と違うか?
トップドライバーに日本人が常に居て、WGPでは日本語が浸透しているくらいだ。
BSやCS等で見れば分かるが、記者が日本人のWGPライダーに"さん"付けでインタビューしてんだぜ?
世界で戦う日本人ってのは別に最近の流行では無い。
イタリアで一番有名な日本人という表現に対し、日本では中田だが、イタリアではまた違うのではないかと思う。
最近は押され気味かも知れないが、アプリリアと原田はかなり有名だと思うぞ。

 閉鎖的なカテゴリが開かれたから外に出るのであって、最初からでれるのであれば、とっとと出てる。
WGPを戦うライダー達の様にね。
最初という困難はどのスポーツにだってある。
なぁ、もうちょっとWGPのライダーを有名にしようや。
トップライダーがこんなに居るんだからさぁ。


Apr.25,2002 (Thu)

 なんでせう?
トップ絵また変えました。
このイメージでは伝わり難いですが、実物は非常に美しいです。
職人の業って、いつもウットリしちまうんだよなぁ。
自分で溶接とかいわゆる加工ってのをやってみると解るんだけど、どーやったら?って仕事がそこらかしこにあるんだよね。
21世紀に入ったけど、熟練職人を機械が駆逐するにはまだかかるね。
人間ってまだまだ多いから使った方が良いって。
おかげでコンパニオンのお姉ちゃんに妙な目でみられたけど・・・。

CART第4戦開幕っ!

 今日は公式プラクティスってヤツです。

 宇都宮を歩いていると、明らかに外国人が増えている。
3・4日前からの傾向である。
同僚に、「最近外国人多いねぇ」と聞かれたので「CARTですよCART!」と答えておいた。
宇都宮に宿を取っているので、どっちかってぇとマイナープレスかな?とか勝手に想像。
ああ、ホンの数十キロ先にP・トレイシーが居るかと思うと・・・お、俺・・・(笑)

 オーバルコースの見所と言えば、サイド・バイ・サイドとウォールダンス!
要約すると、出走車とコースとの間での幅寄せ合戦だと思いねぇ。
車同士ですと、タイヤが微妙に接触する状態まで寄ります。
寄りすぎたり接触時間が長いと、良くてタイヤの破損、悪くて(当然だが)クラッシュとなる。
でもこれがウォールダンスになるとねぇ、いやクラッシュしたらダンスじゃ無いのだが。
トップドライバーだと、壁とタイヤの間の幅を5cm以内に近づけちまうキレた連中が居る。
端から見ると、「え?今接触してなかった?」って状態。
洒落にならんぞ。

 MGPの方だと宇川が勝ってるね。
CARTの方は・・・ああ、中野は優勝はできんだろうなぁ。
でも、ポイントには入って欲しいものだ。

MotoGP

 つうかWGPじゃ無くてMGPになっちまったんだよな。
今年からWGP500が無くなったんだよな。
500ccという排気量制限じゃ無くなった、4輪で良くあるターボ係数みたいなものだな。
2stと4stを別物として扱うという事になってしまった。
つうことで、排気量制限は2stだと500ccで4stだと990ccなのだ。
ホンダはV5/990ccのRC211Vで参戦している。
もちろん2st/500もだけどね。

 アプリリアも戻って来たし、もしかすっとKAWASAKIも戻ってくるかもしれん。
あまり差がつくとアレだけど、もっと混走が進んで色々見れると俺としても嬉しいのだが・・・。
まぁ、ル・マンレベルの混走は無意味というか危険だから無理だが。


Apr.26,2002 (Fri)

野郎2人北へ・・・

 疲れた。
とっても疲れた。
連休・・・と言っても3日間であるが、その間1500kmもの道のりを走った。
現在宇都宮で暮らしているが、この南東北北関東からとは言え、青森は遠かった。
何故に青森なのか?理由は出発3日前の事だ。
K氏から電話がかかり、「どっか行こう」という話になった。
K氏はアウトドア・アクティビティを望んだが、そんな準備はしていない。
つうか、事前交渉が必要な活動を「じゃ週末行きますんでよろしく」なんて言えるかいな。
そういう点にはとんと無頓着な人である。
学生時代のとき、そういう事を人任せにしていた証拠という事か。
まぁ、とにかくその手の事は無理,道具が無い,季節じゃない,等々の理由で却下。
とそのとき、「じゃ恐山に行こう!」という言葉。

「はぁ?(゜д゜)恐山っすか?」
「ああ、恐山」
「良いですねぇ、行きましょうか」
「じゃ決まりね」

 という事で恐山に行って来たのだった。

夜の国道4号

 東北を走る国道で、最も効率良く北へ向かうのは国道4号線である。
起点は東京で、青森まで続いている。
総延長としては800km程度だったと思う。
東北を走る一桁国道中、最も小さい数字である4号。
その通り、かなりの区間で拡幅・再設計されており、80km/hで走るに十分な状態である。
東北道もほぼ同じ位置を走るのだが、夜中であれば4号で十分な移動効率を得られる。
だからこそだが、トラックやトレーラーの類はバンバン走っている。
60km/h以下で走ると煽られるので注意。
4号線上で、最も大きな都市は仙台(政令指定都市)である。
仙台を抜けた後は、盛岡・青森、程度の都市しかない。
4号を走り、夜が明けたのは岩手の中程であった。
夜が明けてからは、それなり走行する車も増え、ペースダウンを余儀なくされる。
それでも青森に入り、下北半島への分岐を目にする頃には昼近くになっていた。


Apr.27,2002 (Sat)

トラブル(1)

 1500kmを走り出した時点の運転手は私(入鹿)だった。
まぁ、私の車なので、当然と言えば当然である。
適当に交代しつつ夜通し走るという話になっていた。
話し相手が居ると、長距離を運転してもそんなに気にならない。
疲れはするが、話し相手が居ると時間が早く感じられるものだ。
で、最初のアクシデントは福島で起こった。
コンビニに入り、最初のドライバーチェンジを行った時に、K氏持参のシガーソケット電源コンバータをエスクードに装着した時の事だ。
何も音はしなかった・・・そして何も音がしなくなった。
ヘッドライト、メーター及びパネルのバックライト、室内灯、等々は問題ない。
しかし、センターコンソールの電機機器だけが動かなくなった。
コンバータ自体もうんともすんとも言わない。
即「・・・ヒューズ跳んだな」という結論に至った。
別のコンビニに停車し、ヒューズボックスをチェックする。
案の定、シガーソケットを含む系統のヒューズが跳んでいる。
車の購入以来、電気系統のトラブルは皆無だったので、予備ヒューズを置いているかどうかも定かでは無かったが、標準予備が残っていた。
わざわざGSに寄って買う必要が無く、ホッと胸をなで下ろした。
悪さをしたのは、どう考えても電源コンバータだ。
何を使った訳でもなく、装着直後にヒューズが跳んでいる。
しかも、K氏の車は今現在、シガーソケットを含む系統のヒューズが跳んだままだと言う。
疑う余地は無かった。
一応K氏に聞こえる様にコンバータを罵った後に、予備ヒューズに取り替える。
カーステレオは普通に動き出した。
まぁ、ヒューズを跳ばしたろくでなしではあるが、使えないのは痛い。
コンバータの使用等、車載電源にあまり負荷をかけるのは良い事ではないが、PC程度は充電したかった。
それに、MP3プレーヤも充電したかったし・・・。
結局、各種持ち出した機器は、CDプレーヤを除きバッテリ残量分のみの運用となった。

下北半島

 以前、いあから下北半島の道は「なんだかなぁ・・・」という具合に寂寥感があると聞いていた。
で、実際にステアリングを握り、自ら走ってみた感想は「なんだかなぁ・・・」であった。
海風が厳しいので、道の脇に生えている木々は一様に歪んだ幹と枝をもち、ハッキリって不気味だ。
そこにあるのは、哀しくなるくらい寂れた街で、抜けて仕舞うとホントに何も無くなる。
偶に出てくる看板が、しつこく「六ヶ所」と書かれているのも、寂寥感の一因となっている。
恐山のある「むつ」市までは、4号の分岐より1時間以上かかって辿り着いた。

むつ

 漢字で陸奥では無く、平仮名で「むつ」市である。
まぁ、寂れちゃってもう・・・という程では無いにしろ、ちっちゃな街があるだけだ。
ここに辿り着いた後に、ホームセンターでヒューズの予備と、ガラス拭きを購入。
駐車場で、ヒューズボックスに予備を補充し、長時間移動で汚れまくったウィンドシールドを掃除する。
5分程度で作業を上げ、一路恐山に向かって走り出した。

霊場恐山

 恐山は地蔵尊をまつる寺を中心とした霊場である。
まぁ、霊場と言っても、イタコが居なければ雰囲気も半減というものだ。
それに、各種の温泉を回っている私としては、火山性地形もめずらしくも思わない。
火の国九州のレベルから見れば、かなりしょぼいと言わざるを得ない。
でもまぁ、寺と温泉とイタコがセットになっている事を考えれば、それなりのものだ。
イタコは、大祭のある夏と秋の彼岸を中心とした時期にしかおらず、遭うことが出来なかった。
遭ったら会ったで、某友人の彼岸での生き様を聞く予定ではあった。
因みにターゲット予定の某友人は、しっかりとまだ生きているがね。

温泉(1)

 霊場恐山の敷地内には、4つの風呂が在る。
現在、施設工事中の為、4つの内の2つしか風呂は入れない。
そして、2つの風呂にはそれぞれ男湯・女湯と振ってあったので、ひとつしか入れなかった。

恐山の温泉

 非常にボロい鄙びた感じのする、風呂であった。
まぁ、その感じが良いと言えば良いのだが・・・・。
泉質は単純硫黄泉って感じで、湯が茶色く濁っていた。
が、この色どうもおかしい。
浸かっているとおっさんがやってきて。
「ありゃ、今日は汚ねぇなぁ」
という台詞を残して出ていった。
「・・・・・・・」
そう、どうも工事関係で泥が泉源に大量に入り込んだが為の色の様だった。
硫黄分が強烈で、次の風呂に入るまで硫黄の臭いが全く取れなかった。
もう臭い臭い。
因みに洗い場は無く、石鹸・洗髪行為は禁止と張り紙がしてある。
恐山霊場自体の拝観料は\500で、風呂はもちろんタダである。
温度はハッキリ言ってぬるい。
ただし、タオルの類は自分で持って行かないといけない。
入り口付近の店では売って無かった様な・・・いや詳しくは見てないのだがね。

大間−函館

 何となく大間に向かう。
下北半島の北端=本州北端である。
大間からは函館に向かいフェリーが出ている。
いっそ北海道に上陸するか?と冗談の様な願望の様な事が頭をちらつき始める。
と、そこで函館に居るK村へ連絡を取る。
K村は修士を卒業しているハズなので、まだ函館に居るかどうかは分からなかったが、取りあえず取る。
電話で聞くと、まだ居るとの事。
さすがに、ドクターに進んでいたのは、非常に意外ではあった。
取りあえずは、大間に向かっているという事を告げ、料金次第では函館へ行くと伝え電話を切る。
暫くしてから、またK村より連絡が届く。
「大間−函館の最終フェリーは13:30だぞ!」
「・・・・!」
「無理だって」
 色々と考えた後、我々は来た道を戻った。
負け犬である。

八甲田(夜)

 適当な温泉を探して八甲田に迷い込む。
こんな時に限って燃料が心許ない状態である。
八甲田に向け、冬季閉鎖されるマイナーな道をひたすら上がる。
が、目的の温泉を見つける事も出来ず、燃料不足により青森に下る事を決める。
青森に下ると、古本屋が見えた・・・探索開始(笑
青森くんだりまで来て、やることは古本屋巡りかい!
と突っ込む声が聞こえないでも無いが、なんとなしにやった。


Apr.28,2002 (Sun)

青森港

 青森港に着くと、取りあえずフェリー情報を取得 ←まだあきらめていないのか?
車の輸送費には、それなりな料金がするので、やっぱり止める。
取りあえず飯を喰いにブラブラと車を走らせると、KoronaWorldを見つけた。
(KoronaWorldとは、シネコンとパチンコとゲーセンと外食産業を集めた施設、全国に結構ある)
市街で細かく探すのが面倒だったので、取りあえずここに入る。
見ると指輪物語(映画版)をやっている。
「まだ見てないんだよなぁ・・・見ていきます?」
「う〜ん、別に良いけど」
と、突発的に指輪物語in青森が始まる。
上映開始までの時間で回る寿司を食す。
その店は非常に・・・「不味かった」
上映開始が0:00、つまり終わるのは3:00だ。
感想はまた今度。
燃料を補給して、青森港のフェリーターミナル駐車場で寝る。
出発以来のまともな睡眠だった。

八甲田(朝)

 晴れた朝の八甲田はとても気持ちがいい。
雪がしっかりと残っている。
テレマークスキーの人間がやたらと居た。
2月あたりに頂上から一気に下りたいよなぁ。
樹氷とダイヤモンドダストの世界かも知れないが。

温泉(2)

 八甲田にある温泉のひとつに入った。
谷地温泉とか言う、登山口にあるちっちゃな山小屋的湯治宿である。
料金は\300で、女湯と混浴湯がある。
泉質はこれまた硫黄泉で、白く濁っている。
湯治場らしく、ぬる〜い湯と、普通の湯と両方あった。
男性はもちろん混浴湯に入るのだが、期待しても女の子は入ってこない。
半世紀前に女の子であった人ぐらいしか居ない。
析出物で木製湯船の内側が真っ白になっており、趣がある。
湯治客が居るので、風呂場に1人になる事は少ないと思われる。
宿であるので、当然洗い場はある。

八戸

 八戸を目指してひた走る。
帰り道は秋田・山形方面では無く、三陸の浜通(6号)を通って行く事にした。
途中色々と見てよって。
ホヤを喰おうかと思っていたのだが、丁度良い場所が無くて結局通り過ぎてしまう。
途中、三陸の名物の奇岩が色々と。

3つ岩

温泉(3)

 三陸にある温泉のひとつに入る。
夏虫温泉とかいうヤツだ。
が、実際に行ってみて呆然。
はぁ?コレ銭湯ってヤツじゃ無いの?
行き着いた温泉は、コ洒落た建物で新しい。
どっちかってぇとレジャー的方向性で、スポーツの後に爽やかに汗を流そう!な感じ。
目的とはハッキリ言って方向性が変わるのだが、普通に汗を流すには申し分無い。
それでもこの手の施設にしては、入浴料\300は妥当だし生活銭湯並だ。
(生活銭湯並と記述したのは、レジャー銭湯に対しての表現である)
砂上の楼閣時代の連中に説明するとすれば、「みさきや」とそう変わらない。
まぁ、ひとつぐらいハズレを引いても良かろう。

気仙沼

 晩飯を求めて南下していた我々だが、どこもかしこも閉まってやがる。
まさかと思っていたが、結局気仙沼に到達してしまった。
が、時刻は既に21:00を回っており、やっぱりろくな店が開いてない。
と、ここでも有望な本屋を発見。
物色にかかる。
いくつかの本を保護した。
最初はフカヒレラーメンでも・・・と思っていたが、店を知らわ、それ以前に開いて無いわで。


Apr.29,2002 (Mon)

石巻

 石巻にさしかかると、途端にファミレス等の外食チェーン店が現れる。
それは結果的にそうだっただけで、最初に現れたCOCO1に速攻入店。
時刻は既に24:00をまわっていた。

仙台→松島

 仙台にさしかかった時に松島へ移動した。
この日は非常に月が綺麗に出ており、月明かりの松島を想像していたためだ。
で、2:00前くらいには到着したものの、景色なんて見ずにそのまんま寝てしまった。
いやぁ、疲れたんだもの。

温泉(4)

 福島はあぶくま洞付近の「欠割の湯」というのを見つけた。
ハッキリ言って予定外ですら無く、遭遇泉(笑)というヤツである。
私有地内にズカズカと入って行かなくてはならず、ちょっと見では引いてしまう。
偶然、私有地(特定企業敷地)で働く人に聞くと、「別に入って行っても良いよ」との事。
取りあえずはいる。
もの凄く貧相な湯治宿という外観で、温泉宿には見えない。
つうか、民家に毛が生えた程度・・・ボロい民宿レベルだ。
一見で入って行くには敷居が高すぎる外観とも言える。
取りあえず、「ごめんくださ〜い」と声をかけるも誰も出て来やしない。
しつこくやっていたが、とうとう出てこず仕舞い。
あえなく敗退。

あぶくま洞

 日本でも有数のケイブシステムであるあぶくま洞へ。
しかし、観光洞には入っていない。
つうか、入る気がしないし、目的は別にあったからだ。
あぶくま洞の管理事務所を訪ね、観光洞では無い部分の入洞申請に必要な内容を直に聞いた。
若い男性職員が応対してくれたのだが、結論からは「あぶくまけいばぁずくらぶ」が全てを取り仕切っている様だ。
観光洞以外の部分は、全て「あぶくまけいばぁずくらぶ」に一任しているとの事。
細かく確認してみると、やっぱりそうであった。
「結局全て任せているので、**さんがOK出せば良いんです」
「ああ、そういう事ですか。では、**さんに連絡を取ります」
で終わってしまった。

温泉(5)

 場所は栃木県内。
那須塩原で遊歩道沿いにある、露天風呂。
「岩の湯」とかありきたりな名前が付いている。
管理者は常駐しておらず、勝手に入って勝手に出て行く。
泉質は単純硫黄泉という感じで、湯の臭いをかぐと硫黄臭がそこそこする。
だが、今回の旅で最も硫黄臭が薄い硫黄泉であろう。
ご多分に漏れずというか、入っている人間はライダーが多かった。
男湯女湯という気の利いた仕切も無く、基本的に混浴である。
つまり、野郎しか居ないのが当然の場所だ。
温度はぬるく長時間入れるが、湯船掃除のスパンは湯原の大露天風呂並。
下手な場所に体を触れさせると、ぬめって不快。
清掃料と形で、\200を料金箱に入れる事になっている。
が、私の入浴前後、ついぞ入金する姿は見られなかった。

宇都宮

 那須塩原から4号に戻ると、切なくなるくらい込み合うので、山越えして日光へ向かう。
日光と言っても、日光街道へ向かうのであって、実際に日光に出る訳じゃない。
寂寥感溢れる日の落ちた峠を越え、馴染みの日光街道へ。
市内で飯を喰らい、K氏のアパートで荷物を降ろし。
そして私も自宅へ戻った。
非常に短期間で、でも長かったやっつけ仕事的旅は終わった・・・。
そして次の次の日には私は越前を目指し、今度は一人で650kmを走破せねばならない。


Apr.30,2002 (Tue)

 旅のLogを追加しました。
 4月26日から書き始めています。
4月の日記から読んだ方が時系列で読みやすいかも知れませぬ。

CART結果

 多くは書きたくないです。
ホンダの撤退によって、CARTは暫く日本では行われないとの事です。
悲しいです、切ないです、つうかトヨタ!FISCOでやれ!
トヨタは色々とお手本になる企業ですが、バクチはやりません。
だから、トヨタがやるとは思えないのが悲しい。

 P・トレイシーは途中リタイアです。
マシンが最後まで保たない事が多いので、実力の出しようが無い。
来年からは幸か不幸かエンジンがまた変わります。
豪快に勝利する彼の姿は、いったい次に見れるのは何時なのか?


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